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工業用部品のマーキングに最適なレーザーシステムは?:Speedy 100 cross・ SpeedMarker ・ InMarker

工業用レーザーマーキングにおける最適なレーザーシステムの選択

工業用部品へのレーザーマーキングは、自動車、電子機器、製造業など幅広い分野において、トレーサビリティの確保やコンプライアンスへの対応、生産効率の向上に欠かせない工程です。使用するレーザーシステムの選択は、加工スピードや品質、さらにはコスト効率にも大きく影響します。本ガイドでは、トロテックの代表的な工業用マーキングソリューションである Speedy 100 cross(ダイオードレーザー)、SpeedMarker、InMarker を比較し、それぞれの特長を踏まえながら、用途やニーズに最適なレーザーマーキングシステム選びをサポートします。

※現在、日本ではInMarkerをお取り扱いしておりません。

Sabine Lindorfer
12. November 2025 • 4 min

工業部品マーキングのための正しいレーザーマーキングシステムの選び方

工業部品マーキング用のレーザーシステムを選択する際には、生産量、自動化要件、加工する材料の種類などの考慮が必要です。

  • Speedy 100 cross: 少量から中量生産向け。多用途のダイオードレーザーマーキングおよび工業部品マーキングに高い柔軟性を発揮
  • SpeedMarker:中~大量生産の自動マーキングに。 金属や工業部品への高速自動レーザーマーキングを実現
  • InMarker:インライン、コンパクト、高速マーキング。自動化された工業部品マーキングラインにシームレスに統合

関連記事:用途に最適なレーザーラベリングの選び方

Speedy 100 cross:小~中ロット向けのフレキシブルなダイオードレーザーマーキング

Speedy 100 crossは、トロテック初の工業用マーキング用ダイオードレーザー加工機です。フラットベッド設計により、小~中ロットの社内部品マーキングやプロトタイピングに活躍する多用途のツールです。

Speedy 100 crossの主な特長と利点

  • 広いマーキングエリア(610 × 305 mm)を備え、大型部品やバッチ用治具にも柔軟に対応可能
  • 金属や工業部品へのレーザーマーキングに加え、木材・厚紙・皮革などの有機材料の切断にも対応
  • 金属・工業部品へのQRコード、シリアル番号、各種グラフィックのマーキングに最適
  • Ruby® レーザーソフトウェアを標準搭載し、直感的で効率的なジョブ管理を実現

Speedy 100 crossに最適な業界・用途

  • 工業用部品の小~中ロット生産
  • 工業部品マーキングのコスト効率的な内製化(インソーシング)
  • カスタマイズ製品の製作や教育用途

Speedy 100 crossの特性・注意点

  • 手作業によるローディングが必要で、工業用部品のインラインマーキング用途には適さない
  • ガルボ方式と比べるとマーキング速度が控えめ
  • 波長(450nm)の特性上、深い金属彫刻には不向き
  • 対応ワーク高さ:最大 157 mm

SpeedMarker:工業用部品の大量生産向け高速レーザーマーキング

SpeedMarkerシリーズは、ガルボテクノロジーを採用し、大量自動マーキング向けに設計されています。ガルボ式のワークステーションにより、大量ロット生産に求められる高速性と高精度を実現します。

SpeedMarkerレーザーマーキングシステムの主な特長と利点

  • 複数のレーザー光源(ファイバー、MOPA、CO₂)
  • ガルボテクノロジーにより、ロット生産で金属部品や工業部品を高速かつ高精度にレーザーマーキング
  • レーザーマーキングソフトウェアSpeedMark®による自動化プロセス作成
  • 工業部品マーキング用統合インターフェースで自動化対応

SpeedMarkerに最適な業界・用途

  • 機械工学、部品製造、エレクトロニクス、時計、鉄道、医療分野
  • 可変データを用いた連続生産およびロットでの工業部品マーキング
  • コンプライアンス遵守やトレーサビリティが求められる製造環境

SpeedMarkerの特性・注意点

  • 工業部品マーキング用のダイオードレーザーマーキングシステムと比較し、初期投資が高額
  • フラットベッドシステムに比べ、マーキング領域が限定的
  • 基本的にマーキング向き。切断は薄い材料に限定

関連記事:ダイレクトパーツマーキング(DPM)による革新的な製品マーキング

InMarker:インライン工業部品マーキング用小型統合レーザー

InMarkerシリーズは、自動化された生産ラインにおけるインラインマーキング用のトロテックのソリューションです。

InMarkerレーザーマーキングシステムの主な特長と利点

  • 4.6 kgと軽量でコンパクトなため、工業用部品のマーキングラインへの組み込みが容易
  • 過酷な産業環境に対応するIP54規格
  • ファイバーまたはMOPAレーザー光源(20~200W)
  • 安全なレーザー加工(安全クラス1または2、オプションのセーフティコーン付き)
  • Profinetやその他のフィールドバスシステムに対応

InMarkerに最適な業界・用途

  • 自動車産業、機械製造、インテグレーター、その他多数
  • 自動化生産ラインやロボットによる工業部品マーキング
  • 「インダストリー4.0」に対応

InMarkerの特性・注意点

  • セーフティコーン使用時は、マーキング可能エリアが限定される
  • 工業用部品マーキング用途では、PLC プログラミングなどシステム統合に専門性が必要
  • セーフティコーンはオプションとなり、追加コストが発生
  • CO₂レーザーと比べると、対応可能な材料の幅には制約がある

比較表

特徴 Speedy 100 crossSpeedMarkerInMarker
レーザータイプダイオードファイバー / CO₂ (ガルボ)ファイバー / MOPA (インテグレーブル)
作業領域610 × 305 mm最大1300 × 450 mmインライン、コンパクトなフットプリント
最大部品高さ157 mm168 - 684 mm制限なし
最大荷重10 kg20 kg制限なし
最適中小シリーズ大量バッチマーキングインライン自動化
統合レベルスタンドアローン半自動/自動完全統合
ソフトウェアRuby®レーザーソフトウェアSpeedMark®レーザーマーキングソフトウェア外部制御インターフェース

 

まとめ

工業用部品マーキングの要件は、用途や現場ごとに大きく異なります。トロテックは、柔軟なダイオードレーザーマーキングから高速な自動化ソリューション、インライン統合まで、金属および工業部品マーキングに特化した幅広いソリューションを提供しています。材料の種類、求められるマーキング速度、設置スペース、そして自動化の目標を踏まえながら、貴社に最適なレーザーシステムをご検討ください。

ぜひこの機会に工業部品マーキングの最適化に向けた取り組みをご検討ください。


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