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用途に最適なレーザーラベリングの選び方

加工方法と活用分野

適切なレーザーラベリング方法を選ぶことは、安全性やトレーサビリティ、耐久性を確保するうえで、業界を問わず重要なポイントです。表示板や粘着ラベル、ダイレクトマーキングなど、さまざまな手法の中から、用途に最も適したソリューションを見つけるためのガイドとしてご活用ください。

ナタリー・アイクナー
17. April 2025 • 4 min

自動車、IT・エレクトロニクス、製薬・医療、エネルギー、食品・飲料、機械工学など、さまざまな業界のメーカーやサプライヤーでは、幅広い分野でラベリングのニーズが高まっています:

  • 建物:警告標識、案内標識、避難経路標識、防火標識、方向標識、ドア標識など
  • 機械・設備: 安全標識、注意喚起表示、メンテナンス手順書、操作ガイドなど
  • 製品・部品: 銘板や刻印(DPM)、警告表示、包装ラベルなど

製造や産業の現場では、適切なラベリング方法を選ぶことが、安全性の確保、法令遵守、そして業務効率の向上につながります。このガイドでは、最も一般的な3つの方法として、表示板、ラベル、ダイレクトマーキングを比較し、用途や目的に合った最適な選択ができるようサポートします。

ラベルやマーキングは、安全性や識別、トレーサビリティを確保するうえで欠かせない要素です。用途や業界、規制によって求められる条件は異なりますが、用途や目的に合った最適なラベリング方法を見つけるにはどうすればよいでしょうか。

表示板・ラベル・ダイレクトマーキングの比較

 

表示板

ラベル

ダイレクトマーキング

用途

主に、機械・システム・大型製品に使用

主に、包装・小型製品・一時的なマーキング・曲面や円筒面に使用 主に、高荷重がかかる金属やプラスチック部品に使用

材質

二層プラスチック

アルマイト

ステンレス

木材

薄型二層粘着フィルム

薄型二層プラスチック

ポリエステル

材料に直接マーキング(金属、プラスチック、ガラスなど)

取り付け

ネジ、リベット、スペーサーなど

自己粘着性で貼り付けが簡単

製品に直接マーキングするため、追加アタッチメントが不要

利点

耐久性が高く、交換が容易、視認性に優れる コスト効率が良く、デザインが柔軟、取り付け簡単 非常に耐久性が高く、摩耗や環境条件に強い

短所

緩む・破損の可能性があり、美観が損なわれる場合がある 時間経過で剥がれることがあり、過酷な条件下では耐久性が低い 材料によっては対応不可

お客様の声

適したレーザー

SpeedyU300SpeedMarker

SpeedySpeedMarker Foil

SpeedMarkerインマーカーVINマーカー

適したトロテックの材料 例

トロリーゼトロリーゼメタリックプラストロリーゼシン、 ウッド

トロレースライトトロホイル

 

ヘルプ&ガイド

標識の作成

トロレーザー箔で検査ステッカーの制作

 

レーザーはどのような材料を加工できますか?よくあるご質問

※トロテック・レーザー・ジャパンではレーザー加工用の材料はお取り扱いしておりません。

産業用ダイレクトパーツマーキング(DPM)

ダイレクトパーツマーキング(DPM)は、部品に直接施す恒久的なマーキング方法です。ドットピーンマーキングとは異なり、レーザーマーキングは非接触で行えるため、生産ラインを止める時間やコストをかけずに、信頼性の高いマーキングが可能です。フライス加工部品には、シリアル番号やバッチ番号を、鋳造部品にはデータマトリックスコード、そして射出成形部品には製造日やシリアル番号のマーキングが可能です。ほとんどのDPMは、材料を固定する必要がなく、短いサイクルタイムで迅速に実施できます。

実際の材料でテストをご希望の方はこちらからお問合せください

ラベリングにレーザー技術を選ぶ理由

部品や製品への直接マーキングにも、ラベルやステッカーを使った場合にも、レーザー技術には他の技術にない多くの利点があります。

  • 多彩な加工表現:グローマーキング、彫刻、アブレーション、発泡など
  • ほとんどの材料に対応し、剥がれない恒久的マーキングが可能
  • インクや工具が不要で、メンテナンスや摩耗の手間を削減

ラベリング方法の詳細はこちらから

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