オリジナルの壁飾り
トロテック商材の豊富なラインナップから様々な材料を使って、オリジナルの壁飾りを作ってみましょう。
準備
材料
- つや消しアクリル(黒):1216 x 606mm、厚さ3mm、2枚 (TroGlass Satins Black)
- つや消しアクリル(赤紫):606 x 301mm、厚さ3mm、1枚 (TroGlass Satins Fuchsia) 裏面に両面テープを接着
- つや消しアクリル(ライトピンク):606 x 301mm、厚さ3mm、1枚 (TroGlass Satins Pink) 裏面に両面テープを接着
- シールタイプの二層板(白/黒):610 x 305 mm、厚さ0.2mm、2枚 (TroLase Foil)
- メープル材 : 600 x 300mm、厚さ5mm、1枚 (Solid Wood Maple) 裏面に両面テープを接着
- MDF:600 x 300mm、厚さ6mm、1枚 、裏面に両面テープを接着
- サインナット(看板用ネジ):Ø16/16mm、長さ3mm 適量
このサンプルの材料は、トロテック・レーザー(オーストリア本社)が販売しているレーザー加工用の材料「トロテック商材」を使用しています。
※トロテック商材は日本で販売しておりません。類似品をご利用ください。
使用機種
- Speedy 360
- 80W
- 2.0インチレンズ
※アクリル1216 x 606 mmの加工には、大型レーザーカッターSP500を使用しています。
※他のSpeedyシリーズのモデルでも加工できます。
アクセサリー
- バキュームテーブル+アクリル カッティング グリッド(アクリル用)
- バキュームテーブル+ハニカムカッティングテーブル(木材用)
ステップ・バイ・ステップ
ステップ1:アクリルのデザインデータ出力
このページ下のデザインファイルをダウンロードして、cdrかpdfファイルをグラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。大きさやパーツのカタチなど、希望のデザインに変更しても構いません。
次にアクリルTroGlassを材料として使用しているデザインをデザイン別にレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力していきます。TroGlassのデザインを一つずつ選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷のOKを押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。
印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定
印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
カットジョブ | 1000 dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | 高度なジオメトリ |
ステップ2:アクリルのレーザー加工
材料のアクリル(TroGlass)をアクリル カッティング グリッドの上にセットします。材料に粘着している保護シートを先に剥がしてから加工すると、後で剥がす手間が省けます。
次にJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ1でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。他の材料も同様に加工します。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー (%) | スピード%(%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
赤 | カットCO2 | 100 | 0.9 | 1000 |
パス(繰返し) | パス(繰返し) | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | On | - | - |
ヒント
大きな装飾を制作するので、黒いつや消しアクリルのカット加工には大型レーザーカッターSP500を使用しました。1216 x 606 mmの材料は、中型レーザー Speedy 360の加工エリアでは小さすぎて入らないからです。大型レーザーカッターを利用できない場合は、デザインサイズを小さくするか、黒いアクリル部分のデザインは省いて、土台となる円盤サイズの壁掛けを作りましょう。
※パラメーターは、加工する材料の材質や色、そしてレーザー加工機の機種やレーザー出力(W)によって異なります。仕上がりの良い最適な加工を検出するために、いくつかのパラメーターでテストすることをお薦めします。
ステップ3:シールタイプ二層板のデザインデータ出力
半円にカットしたシールタイプの二層板を2個作成し、カットしたアクリルのパーツを二層板の上に貼り付けていきます。
先ずは半円のデザイン(TroLase Foil White)をレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力します。デザインを選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷のOKを押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。
印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定
印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
カットジョブ | 1000 dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | 高度なジオメトリ |
ステップ4:シールタイプ二層板のレーザー加工
材料の二層板(TroLase Foil)をアクリル カッティング グリッドの上にセットします。
次にJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ3でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。他の材料も同様に加工します。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー(%) | スピード(%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
赤 | カットCO2 | 40 | 2 | 1000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | On | - | - |
ステップ5:木材のデザインデータ出力
次にMDFとメープル材のデザインをレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力します。デザインを選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷のOKを押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。
印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定
印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
カットジョブ | 1000 dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | 高度なジオメトリ |
ステップ6:無垢材のレーザー加工
メープル材をカットするために、加工テーブルのアクリル カッティング グリッドをハニカムカッティングテーブルに取り換えます。
次にJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ5でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。他の材料も同様に加工します。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー(%) | スピード(%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
赤 | カットCO2 | 100 | 1.4 | 1000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | On | - | - |
ヒント
木材を綺麗にカットするために、口径3mmのショートノズルと、可能であれば大量のエアアシストの使用を推奨します。
ステップ7:MDFのレーザー加工
MDFをハニカムカッティングテーブルの上にセットします。次にJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ5でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。他の材料も同様に加工します。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー(%) | スピード(%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
赤 | カットCO2 | 90 | 0.4 | 1000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | On | - | - |
ステップ8:組み立て
装飾作りの工程で、組み立てに最も時間を要するかもしれません。
先ずは星のようにカットした2個の大きな黒アクリルを接着剤で付けて円形の土台にします。大きなパーツの端と端が同じ位置になるようにしてください。保護シートが付いたままなら剥がします。半円にカットしたシールタイプの二層板を黒アクリルに接着します。それから二層板の上にカットしたアクリル、木材のパーツを貼り付けていきます。
様々なパーツをどこに配置するかは、デザインファイルのイラストを参考にしてください。それを印刷し、側に置いて作業すると良いでしょう。全てのパーツを敷き詰めたら完成です。最後にサインナットで壁に取り付けます。
もっとアイデアをプラス!
- この装飾を時計にアレンジできます。中央に丸い穴を開けて時計部品をセットします。
- 他の種類のTroGlassアクリルと木材を組み合わせてみましょう。オフィス、クラブハウス、ラウンジにピッタリの壁掛け装飾が創作できます。