アクリルと木のコースター

レーザー加工で作ったアクリルと木のコースター

アクリルと木、この2種類の異素材を組み合わせると、商品に洗練さと高級感をかもし出すことができます。
そこで、この異素材を上手に組み合わせたコースターのデザインを用意しました。
レーザー加工機なら一度に2個のコースターを作れます。

準備

材料
  • アクリル板(TroGlass Color Gloss)2枚:厚さ3mm、保護ビニール付
  • ハンノキ(アルダー材)2枚:厚さ3mm
  • 加工テーブルをカバーする物(紙、アクリル、木材など)
  • マスキングテープ
  • ※このサンプルのアクリルは、トロテックが販売しているレーザー加工用の商材「トロテック商材」のTroGlass Color Gloss (キャスト材)を使用しています。トロテック商材には、日本で取り扱っていない種類があります。詳しくはトロテック・レーザー・ジャパンにお問い合わせください。

    ※保護ビニールは、アクリルが傷つくのを防ぐためのものです。

使用機種
  • Speedy 360 flexx
  • 100W
  • 1.5インチレンズ

※他のSpeedyシリーズ機種でも対応可能です。

※1.5インチレンズを使用すると、アクリル彫刻の仕上がりが明るくなり、3mmの材料もカットできます。

アクリルと木のコースターのデザインPDF
csm_acrylic-wood-coaster_49e55c36d4.png

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ステップ・バイ・ステップ

レーザー加工で作ったアクリルと木のコースター
ステップ 1

ステップ1:デザインの作成

このページ下のデザインPDFをダウンロードして、グラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。コースターの実寸サイズに合わせてデータを拡大/縮小します。文字は好きなテキストに変更してください。また彫刻の模様(デザインの黒い部分)もオリジナルデザインに変更してもよいでしょう。

デザインが完成したら、次にレーザー加工機用データに出力します。グラフィックソフトの印刷でプリンター:Trotec Engraverを選択し、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷を押して、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータを出力します。

印刷 > Trotec Engraver >環境設定 > 出力設定

 印刷のデータ出力設定

印刷のデータ出力設定
加工モード 解像度 カットライン
標準 500 dpi なし
ハーフトーン調整 その他
black & white

高度なジオメトリ
最初に内部ジオメトリ

レーザー加工したコースター用のアクリルと木のパーツ
ステップ 2

ステップ2:レーザー加工

JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアを起動し、ステップ1でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。次にJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。

アクリルのパラメーター設定

カラー 加工の種類 パワー (%) スピード (%) 周波数(ppi/HZ)
彫刻CO2 14 20 500
カット CO2 100 1 1000
パス(繰返し) エアアシスト Z-Offset アドバンス
1 on - -
1 on - -

ハンノキのパラメーター設定

カラー 加工の種類 パワー (%) スピード(%) 周波数(ppi/HZ)
彫刻 CO2 45 50 500
カット CO2 100 1.4 1000
パス(繰返し) エアアシスト Z-Offset アドバンス
1 on 6 -
1 on - -

パラメーターの設定後、材料を加工テーブルにセットしてレーザー加工を行います。アクリルに保護ビニールが付いていない場合は、仕上りを良くするため、デザインPDFのデザインBを彫刻する箇所にマスキングテープを貼ります。アクリルを加工テーブル上にセットします。 

加工テーブルの種類は、用意できればアクリル カッティング グリッド、またはアクリル カッティング ブレードの使用をお薦めします。これらのテーブルを使うと、材料の裏面にあたるレーザー光の反射を最小限に抑えることができ、仕上りが良くなります。ハニカム カッティング テーブルの場合でも、加工テーブル上にある程度高さのある物を置いて、材料とテーブルの間に空間を作るとレーザー光の反射を抑えることができます。

加工テーブル上の空きスペースを別の材料(紙など)で覆います。こうすることで、加工テーブルの吸引力が強くなり、材料がずれるのを防ぐことができます。最後にフォーカスツールとレーザー加工機の操作パネルで焦点距離の位置決めをしたら、レーザー加工をスタートします。

ハンノキもアクリルと同様にデザインPDFのデザインAとBを加工します。彫刻などに焦げが目立つ場合はマスキングテープを貼ってください。

ヒント

  • Zオフセットを設定すると、ハンノキにより滑らかな彫刻ができます。
  • パラメーター設定は、加工する材料の材質によって異なります。綺麗に加工するために、様々なパラメーターでテストすることをお薦めします。
  • 下記ページからトロテック・レーザー・マテリアル(材料)のJobControlをダウンロードして、JobControlソフトウェアにパラメーターをインポートすることができます。ただし、現在、日本ではトロテック・レーザー・マテリアル(材料)を販売しておりません。
    トロテック・レーザー・マテリアルのパラメーター
  • JobControlのパラメーターをインポートする際、データベースに同じファイル名が既存している場合は上書きされますのでご注意ください。
レーザー加工で作ったアクリルと木のコースター
ステップ 3

ステップ3:組み立て

材料に付いている保護ビニールやマスキングテープを剥がします。完成写真のように、カットしたパーツをアクリルとハンノキ、それぞれ交互に外側から内側へはめ込んでいきます。次に底となる円盤のパーツを接着剤で取りつけます。外側のパーツがアクリルの場合はハンノキの底板を、ハンノキが外側のパーツの場合はアクリルの底板を付けます。これでアクリルと木のコントラストが見事に調和した1対のコースターセットが完成です。

このように2種類の異なる材料を組み合わせると、素材のコントラストが映える商品になります。レーザー加工なら加工後の洗浄作業が要らないので、簡単にスピーディに、また材料を無駄にすることなく2種類の作品を同時に作ることができます。

さらに役立つヒント!

  • 材料テンプレートの設定、アドバンス、「高品質」にチェックを入れると、彫刻の仕上りを最適化できます。
  • Speedy flexxモデルで加工する場合、濃い色のアクリルにはファイバーレーザーを使用すると、さらに仕上りが良くなることがあります。

Speedyシリーズ
名入れに最適なレーザー加工機です。

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