JobControl ソフトウェア

レーザー加工機専用ソフトウェア

JobControl®(ジョブコントロール)は、トロテックが独自に開発したレーザー加工機専用の出力ドライバーソフトウェアです。ユーザーの操作性を追求し、高品質なレーザー加工を簡単にできる便利な機能が多彩に搭載されています。

対応機種

Speedyシリーズ
  • Speedy 100
  • Speedy 300
  • Speedy 360
  • Speedy 400
SPシリーズ
  • SP500
  • SP1500

※上記モデルの標準装備です。


JobControlの役割

レーザー加工を開始するまでの主な作業フローは、次の3ステップです。

作業フロー 内 容 使用ソフト
【ステップ 1】 デザイン グラフィックソフトウェアでデザイン CorelDRAW、Illustrator、CAD*など
【ステップ 2】 印刷 JobControlへのデータ出力 上記ソフト→JobControl
【ステップ 3】 レーザー加工 パラメーターの設定、材料の設置と焦点距離の位置決め、レーザー加工開始 JobControl

 *CADソフトウェアによって対応していない場合もあります。

JobControl(ジョブコントロール)は、ステップ2の「印刷」と、ステップ3の「レーザー加工」で使用されます。
ステップ2の工程では、グラフィックソフトの印刷からJobControlへデザインデータを出力して、JobControlで使用する「ジョブ」を生成します(プリンタードライバー機能)。

ステップ 3で、JobControlの画面上に「ジョブ」を配置し、レーザーヘッドの位置と「ジョブ」の加工位置を合わせます。次にJobControlの「材料テンプレート」を表示して、レーザー加工の種類(カットや彫刻)、レーザー出力(パワー)、スピード、周波数(PPI/Hz)などのパラメーター設定を行います。

※JobControlには 3 種類のバージョンがあります。フル機能に対応した「エキスパート」の他に、「ベーシック」と「アドバンス」をご用意しています。


利便性に優れた機能

① 選択範囲のデータ出力

JobControlは、グラフィックソフトからデザインを出力する際に、用紙単位の出力だけではなく、選択した範囲のオブジェクトのみをデータとして出力(=個別データ出力*)することができます。つまり、余白部分を最小限にしたデータを出力できます。この機能によって、材料を無駄なく使え、コストパフォーマンスの高いレーザー加工ができます。

*CorelDRAW対応

② ジョブリスト

グラフィックソフトから出力したデータは、JobControlの「ジョブ」として「ジョブリスト」に保存されます。保存の際は、ジョブに名前を付けて、合理的に管理することができます。

③ フリーポジション&マーカー

JobControl画面(=プレート)上では2種類の『+』、「レーザーヘッドの位置」と「マーカー」が表示されます。

レーザーヘッドの位置
大きい青の『+』は、実機のボタンで動かしたレーザーヘッドの位置を表示しています。
※旧バージョンでは赤で表示されています。

マーカー
小さな青の『+』は、ジョブ(=オブジェクト)に設定する加工位置を表示しています。

この2つの『+』、つまり「レーザーヘッドの位置」と「マーカー」を操作することで、自由な位置(フリーポジション)から加工を開始することができます。

プレート上のマーカーは0.1mm単位で設定できるので、正確にジョブを固定し、位置調整によるミスを防ぐことができます。加工部分の少なくなった端材や、治具(工作物を固定する道具)を使ったレーザー加工に大変効果的です。また、複数のマーカーをプレート上に設定することもできます。ジョブをコピーして大量に同じデザインを加工したい場合や、デザインのみを変更して同じ位置で何度もレーザー加工したい場合にとても便利です。さらに設定したマーカーのデータは、JobControlファイルとして保存できるので、同じ条件の加工を繰り返し行えます。

※この機能の詳細は、JobControlの「フリーポジション&マーカー」機能をご覧ください。

④ 材料テンプレート

JobControlには、材料毎にパラメーターを設定管理できる「材料テンプレート」機能があります。基本的な材料のパラメーターは、プレインストール済みです。そのパラメーターをカスタマイズしたり、新しい材料のパラメーターを新規作成して保存することができます。また、一つのジョブの加工条件を、カラー別に区分して16種類*の設定ができます。

*16色対応はJobControlの「エキスパート」バージョンです。
※トロテックのカラーパレット(16色)をCorelDRAWに埋め込こんで、CorelDRAW でデザインに加工種類の16色をカラーリングすることができます

その他の便利な機能

・処理時間の表示
材料テンプレートでパラメーター設定したカットや彫刻の処理時間を計算し、一つのジョブにかかるレーザー加工の合計時間を表示します。カラー毎の各加工の処理時間もわかります。この機能によって、効率よくマシンを稼働することができ、作業工程の管理やスケジュールの作成に役立ちます。レーザー加工に要する時間を算出することで、確実に生産性を向上できます。


・自動 Z‐Offset
材料テンプレートの「Z‐Offset」で、Z軸のオフセットの値を0.01mm単位で入力できます。Z‐Offsetを設定すると、加工中に加工テーブルが数値通りに自動で上下します。一連のジョブ工程で、マシンを止めることなく加工条件毎に焦点距離を調節できます。


・集塵脱臭装置の自動制御
JobControlで集塵脱臭装置(Atmosシリーズ)のON/OFFを自動制御します。マシンの稼働に合わせて自動制御するので、加工スタートや終了時に集塵脱臭装置のスイッチをON/OFFする必要はありません。

・データプレビュー
プレビュー機能で、ジョブのデザインデータを確認できます。

・ジョブコピー
ジョブをJobControlのフレーム上でコピーし、複数のジョブを配置することができます。つまり、JobControl上で大量生産用のレイアウトを作成できます。また、マーカー機能と併用すれば、治具を使った加工や繰り返し加工にも効率よくレイアウトが作れます。

・様々な加工モード
データ出力時に、グラフィックソフトの印刷 > プロパティ > 出力設定の加工オプションでは、様々な加工モードを選択できます。

 [レリーフ] グレースケール画像256階調に自動変換します。
 [レイヤー] グレースケール画像の彫刻を複数のパスの回数で実行します。
 [スタンプ] スタンプ製作用にデータを自動的にミラー反転します。
 [写真の最適化] 特殊な設定を使って、高解像度のイメージ、または写真を最高の品質で印刷することができます。

その他の機能
・ベクターオーダリング
・スタンプショルダー
・オートカッティングライン
・ジョブパラメーター
・クリックプリント
・彫刻方向の変更
・ジョブポジションの移動
・スタンプリンクカッティング
・ネットワーク共有


より便利で、より使い易い レーザーシステムの開発へ

カメラを搭載した JobControl® Vision システム

トロテックは、このJobControl®(ジョブコントロール)の基本設計を約10年前からスタートし、現在、最新版としてversion 10を提供しています。

さらに、トロテックはレーザー加工機にカメラを搭載したJobControl® Vision(ジョブコントロールビジョン)システムを2014年にリリースしました。

JobControl Visionは、印刷物がズレたり歪んだりしても、カメラが自動で「レジストレーションマーク」を読み取って、記録されたデータと照合するので、正確なアウトラインカットを可能にします。

詳しくは、JobControl® Vision をご覧ください。