
看板製作のポイント
使用する材料やお客さまの予算に合わせて、レーザーで魅力的かつ創造的、かつ情報性の高い看板を作る方法はさまざまです。ここでは、レーザー加工による看板制作の技術を、具体例を交えてご紹介します。
シンプルな彫刻方法
最も手軽でスピーディな方法は、素材の表面層をレーザーで蒸発させて下地を露出させるという、シンプルな彫刻加工です。

1つの材料で複数の色を表現:
彫刻用材料の使用でより手軽に
複数の色層からなるプラスチック板は加工に特に適しています。トロテックの彫刻用材料加工については、「材料のヒント」で詳細をご確認ください。
濃淡のある彫刻表現:
木材に簡単に彫刻
木材は看板制作にも最適な素材です。設定するパラメーターを調整することで、明るい表現から濃い陰影まで、さまざまな表情が引き出せます。グレースケールマトリクスを使えば、最適な設定値が簡単に見つかります。

屋外用看板:
アルマイト加工のアルミへの簡単な刻印
スピーディかつ高精度な刻印が可能なアルマイト加工のアルミは、屋内・屋外どちらの用途にも適しています。さらに、CO₂レーザーとファイバーレーザーのどちらでも加工できる柔軟性の高い素材です。
異素材を組み合わせた立体的な表現:
同じグラフィックでも、異なる素材を組み合わせることで、ぐっと印象的な3D表現が可能になります。こうした工夫により、看板に奥行きや立体感が生まれ、より魅力的な仕上がりに。レーザー加工でスピーディに仕上がり、追加の作業もほとんど必要ありません。
シンプルなアプリケーションで彫刻する方法

色でアクセント付け
シンプルな彫刻の看板をさらに引き立てるため、他の材料を接着して色のアクセントをつけることができます。1つの看板に複数の色を組み合わせることで、立体的な効果を生み出すことができます。

アニーリング:
ファイバーレーザーによる加工
お客さまのご要望に応じて、ファイバーレーザーでの加工も可能です。ファイバーレーザーでは、金属プレートにアニーリングによって彫刻を施すことができ、より高級感のある仕上がりが実現します。注意点として、 薄板のステンレス鋼(約1mm)は、アニーリング時の熱により変形や膨張が発生する可能性があるため、広範囲の彫刻は避けてください。
複数素材を使ったマルチレイヤ―タイプの看板

異なる素材を複数の層に重ねて使用することで、より複雑で印象的な看板に仕上がります。マルチレイヤ―タイプの看板は、サイズの異なるパーツを少しずらして配置し接着することで、奥行きのある立体感を演出できます。当社では、この手法による高い表現力と3D効果をご覧いただけるよう、サンプルもご用意しております。
このようなマルチレイヤ―の看板を簡単かつスピーディに製作するには、両面接着フィルム付きのプレートを使用するのが便利です。その際、接着剤が下の層にはみ出さないように注意して接着するようにしてください。フィルム付きのプレートが使用できない場合は、材料に合った両面テープや接着剤を手作業で丁寧に塗布してください。
マルチレイヤ―タイプの看板の詳しい作り方については、こちらをご覧ください:


