レーザー加工したプラスチック・アクリル製品の清掃
レーザー切断や彫刻によって発生した粉塵や煙が加工物に付着した場合は、清潔な水で拭き取ることができます。必要に応じて、アクリルに害を及ぼさないマイルドな洗浄剤を使用することも可能です。湿らせた布で拭き取り、その後、清潔で乾いた布で拭き取ってください。頑固な残留物を除去する際には、ナノスポンジ(汚れ消しゴムとしてよく知られています)や消しゴムも有効です。

清掃時の注意点
- 光沢面に関して、クリーナーの使用で光沢が失われる可能性があるので、使用前にサンプルでテストを行ってください。
- アルコールや刺激の強いクリーナーの使用は避けてください。色褪せや材料の脆化を引き起こす可能性があります。
- 刻印部分から離して拭き取ることで、塵や汚れが刻印部分に付着するのを防ぎます。
清掃には揮発油やユーカリオイルといったオイルを使用することもできます。この方法は、暗い彫刻を美しく引き立たせる効果があります。ただし、表面が油っぽくなりすぎるため、スプレーで適量を吹きかけるようにしましょう。代替方法として、窓用クリーナーや薄めた石鹸水に浸した薄手の布を使用することもできます。

清掃作業を短縮しよう
彫刻や切断工程で発生する煙や残留物を最小限に抑えることで、清掃工程を大幅に短縮できます。次のポイントを考慮し、彫刻の品質を向上すると同時に、清掃作業を軽減しましょう。
レーザー加工を行う際の注意点:
- 彫刻の深さが必要以上に深くならないように注意してください。そうすることで、より鮮明で細かい彫刻を施すことができ、煙などの残留物も大幅に減少します。必要に応じてレーザー出力を弱める、または速度の設定を調整してください。
- 彫刻は下から上に向かって行うと、煙が彫刻エリアを覆うのを防ぐことができます。これにより、熱くなった 彫刻部分に堆積する残留物の量を減らすことができます。
- バキュームテーブルを使用して1回で切断することで、残留物が吸引され蓄積を防ぎます。
- 切断のみを行う場合、事前にシートに保護用のマスキングやテープの貼付ができます。その後、テープを剥がすと、きれいなエッジが得られます。