芝浦工業大学

芝浦工業大学の子ども向けワークショップでの完成作品“みんなのいえ”

芝浦工業大学

芝浦工業大学は、文部科学省から「グローバル人材推進育成事業」に取り組むスーパーグローバル大学として私立理工系単科大で唯一採択され、800名以上の留学生が在籍している大学です。

同大学の豊洲キャンパスでは、トロテックのレーザーカッターを全学用と建築学部用に2台導入し、模型製作やプロジェクト研究の工作機械として、また子どもたちが体験学習できるワークショップの最先端デジタルツールとして活用しています。

レーザーカッターを使ったワークショップ開催後に、本講座の講師であり、学内のレーザーカッターを総合管理されている同大学建築学部の青島先生にお話しを伺いました。

アクリルの治具にコースターを入れて、 レーザーでマーキング

ワークショップ: 子どもたちの初めての建築プロジェクト

2014年に大学の地域連携・生涯学習企画推進課から「建築のワークショップで子どもたちに何かやってほしい」というお話がありました。ちょうどその当時、導入したばかりのTrotec小型レーザーカッターで「エネマネハウス2014」プロジェクトの模型を作っていました。実はその構造体が、ワークショップで子どもたちが作っていた箱と同じ大きさになります。その小さな箱の中に子どもたちのアイデアを入れることをイメージして、子どもたちに自分たちの部屋を作ってもらうことを思いつきました。さらに単純に箱だけを作るのではなく、レーザーカッターで自由に窓をあける、そういうところからこのワークショップが始まったのです。そして2015年の2回目以降は、海外からの留学生とコミュニケーションを取りながら進めるグローバルなプログラムとしても開催しています。

レーザーカッターをワークショップで実際に稼働できると、その場で体験して終わる学習と違って、自分が発注して、初めて作った建築プロジェクトを持って帰れるのもいいですよね。だからでしょうか、毎回応募数が2~3倍になります。今回も定員25名に80名の応募がありました。大学でワークショップを開催すると、親御さんは安心してお子さんを参加させることができるのも理由のようです。

芝浦工業大学の子ども向けワークショップでの完成作品“みんなのいえ”

子ども向けのワークショップをきっかけに2台目を導入

2013年、私がこの大学に着任して早々にレーザーカッターの購入を希望しました。当時、日本の大学ではまだ少なかったのですが、海外からみると当たり前にレーザーカッターは大学に導入されていました。それで建築工学科(当時)の各研究室から資金を何とか集めて購入したのがトロテックの小型レーザーカッターです。主に建築学部の学生が学科単位での建築模型製作に使用しています。

そして、この子ども向けのワークショップをきっかけに4年後に購入できたのたがSpeedy(スピーディ) 400です。Speedy 400は、本学のSIT総合研究所という研究機関が全学的な共通機器として導入しました。建築に限らず、機械や電気工学など、大学全体の発展的な研究の活用を目的としています。

トロテックのレーザーカッターは操作性が良いですまた新たに導入したSpeedy 400の加工スピードが速いので、非常に助かっています。特に今、PBL (Problem-Based Learning = 問題解決型学習) の授業の形態が増えています。その授業ではしっかりした精度のプロダクトが速くできないといけません。また私の研究室「プロジェクトデザイン」では、コミュニケーションツールとしての制作が必要になります。その際、ある程度専門性がある制作物をパッと出せると一番説得力があるのです。このような状況下でレーザーカッターが非常に役に立っています。

青島 啓太
芝浦工業大学建築学部特任講師

明確なインターフェース、高い安全性、スピード、そして頑丈さで、トロテックを選択!

操作インターフェースの明確さ

トロテックを採用した圧倒的な理由としては、イラストレーターでのオペレーションです。つまり操作インターフェースの明確さです。特に建築学科の学生が使い慣れたイラストレーターから直接書き出し可能であることが非常に大きいです。このソフトウェアは大学で標準装備されているので、誰でも自由に使えます。

高い安全性

もう一つは高い安全性。蓋をあければ稼働が止まる(インターロック)、その機能が必要でした。オープン型の集塵機能のない安価なレーザーカッターも検討したのですが、学生が使うので安全性を重視しました。またイベントで子どもたちが蓋の上から加工の様子を覗いても大丈夫なことが重要なポイントでした。

スピード感

後はスピード感です。極端な話、レーザーは高機能な鉛筆だと考えています。ダイレクトにペンを手にして、それを絵にしたらそのままカタチになるというのが理想的だと思っていて、3Dプリンターと比べてレーザーはそのスピード感が非常に速い。また某メーカーのマシンは故障が多いと聞いていましたが、トロテックは止まらなかったので長く使えると思いました。要するにスピード感、そしてその先にインターフェースの取り方が上手い、さらに安全性と頑丈という点が大きいですね。

芝浦工業大学に導入されたTrotec Speedy 400レーザーカッター(左)とAtmos Duo Plus集塵脱臭装置(右)

導入機種

  • Trotec 小型レーザーカッター(CO2、30W)+ Atmos Compact 集塵脱臭装置(115V)
  • Trotec Speedy 400 レーザーカッター(CO2、80W)+ Atmos Duo Plus集塵脱臭装置(230V)
    週に5~10時間、卒業制作の多忙期12月後半~1月は、毎日稼働。多忙期の緩和と利用対象学生の倍増を目指して2台目のSpeedy 400を増設。

レーザーカッターで主に加工する材料

  • 木材(ラーチ合板・シナ合板)
  • 厚紙(ケント紙・スノーマット・チップボード)
  • アクリル等
青島啓太(芝浦工業大学建築学部特任講師)

また、トロテックの営業さんから「女性のデザイナーが家にトロテックの小型レーザーを置ける」、それを聞いた時に間違いなくこれからの世の中がそうなっていくと感じました。デザイナーの真横が工場だ!レーザーカッターはこの状態を作る機器という話を、営業さんと一緒にした時の共感も決定的でした。

Speedyシリーズ
ビジネスを始めるにも、生産能力を高めるにも理想的な環境です。

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