レーザーの種類

レーザー加工機のレーザータイプ
(CO2レーザー、ファイバーレーザー、YAG/YVOレーザーの違い)

レーザー光源の種類と特徴

市場で販売されているレーザー加工機には、いろいろなレーザー光源の種類があります。レーザー加工機に採用されている一般的なレーザー光源は、「CO2レーザー」、「ファイバーレーザー」と「YAGレーザー/YVOレーザー」です。この3種類のレーザーにはそれぞれ特徴があり、加工に適した材料が異なっています。

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CO2レーザー(気体)

現在、CO2(炭酸ガス)レーザーは、二酸化炭素(CO2)をレーザー媒質としたガスレーザーの一種です。発振管内の二酸化炭素が窒素(N2)やヘリウム(He)と混合し、分子の衝突・振動によってエネルギー交換が行われ、レーザー光が放射されます。レーザー波長は、10.6 μmの赤外光で目には見えませんが、レーザーの中で最も長い波長帯です。波長が長いので、材料に熱をかけて加工する傾向があります。木材やアクリル、またガラスなどの透明な物体でも、金属以外ほとんどの材料の加工に適しているので、最も多くのアプリケーションに使用されているレーザーです。

CO2レーザーは次の材料の加工に適しています: 木材, アクリル, ガラス, , 布地, プラスチック, フィルム, 皮革, 石材
トロテックのCO2レーザー加工機: Speedy シリーズレーザー加工機, SP シリーズレーザーカッター 

ファイバーレーザー(固体)

ファイバーレーザーは、固体レーザーです。ファイバーレーザーでは、シードレーザーと呼ばれる方法でレーザーを作り出し、ダイオードポンプを通して、それをエネルギーが供給されるよう特別に設計されたガラスファイバーで増幅します。1064 nmの波長により、ファイバーレーザーは極めて小さい焦点直径を持っています。レーザー強度は同一の平均放射力でCO2レーザーの最大100倍になります。

ファイバーレーザーは金属彫刻*、ハイコントラストのプラスチックマーキング、およびアニーリング方式の金属マーキングに最適です。ファイバーレーザーは一般的にメンテナンスフリーで、25,000時間ほどの寿命と言われています。

ファイバーレーザーの中でも特殊なのが MOPAレーザー で、パルス幅を調整することができます。そのため、MOPAレーザーは多くの用途に使用できる最も柔軟なレーザーです。MOPAレーザーは、次の材料の加工に適しています: 金属被覆金属プラスチック
ファイバーレーザーに対応しているレーザー加工機 : Speedy flexx レーザー加工機SpeedMarker

Nd:YAGレーザー、Nd:YVOレーザー(固体)

ファイバーレーザーと同じく、YAGレーザーとYVOレーザーも固体レーザーに分類され、かつてはフラッシュランプでしたが、近年ではダイオードによってエネルギーが供給されています。The most YAGは、Y(イットリウム)・A(アルミニウム)・G(ガーネット)、YVOレーザーは、Y(イットリウム)・VO(バナデート)という結晶の略です。両方ともこれらの結晶にNd(ネオジム)元素をドーピング(添加)して励起状態にします。波長はファイバーレーザーと同じ1064 nmで、金属とプラスチックのマーキングに適しています。 しかし、ファイバーレーザーと違って、YAGレーザーとYVOレーザーのダイオードは比較的高価で、部品を損耗します。約8,000時間から最大15,000時間後に交換が必要です。また、結晶自体の寿命もファイバーレーザーより短くなります。

YAGレーザーとYVOレーザーは、次の加工に適しています: 金属被覆金属プラスチック ※セラミックにもある程度適正があります。

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トロテックの サービスホットライン では、レーザーに精通した専門スタッフが皆様のご質問や問題に対してサポートをします。 

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