株式会社ワイ・エス・エム

株式会社ワイ・エス・エムは特注照明やエンドユーザーに向けた自社商品を開発しています。そうしたモノ作りに欠かせないのが、トロテックの「Speedy300 flexx」。カットやマーキングの他、アクリル板を自由自在に曲げられるようにする特殊な高精細加工など、幅広く活用されています。具体的な取り組みについて、社長の八島哲也氏にお話をうかがいました。

用途

特注照明

所在地

埼玉県八潮市2-342-1

レーザー加工機

Speedy300 flexx

細かい貫通穴を空けられる
加工精度の高さが導入の決め手に

当社は、板金加工技術を応用した1点物の特注照明の製作を得意としています。例えば寝台列車の内装に用いた薄型の面発光照明や、百貨店の店頭什器に組み込んだディスプレイ照明、マンションのエントランスに使う間接照明などです。量産物の既製品ではできない、意匠を凝らしたオーダーメイド品を内部の設計から製作、組み立てまで一貫しておこなっています。

こうしたプロ向けで使われている特注照明の技術を一般の方にも知ってもらいたいと考え、2015年にプロダクトデザイナーと新たな商品、「スタンド型のデザイン照明」を開発しました。自由自在に曲げられるアクリル板と高輝度LEDを組み合わせた面発光パネル「FFLP(Flexible Flat Light Panel)」を採用しています(FFLPは特許、商標、意匠登録済み)。このFFLPの製作に使われているのが、トロテック社のレーザー加工機「Speedy 300flexx」です

アクリル板に極小幅の貫通穴をレーザーで空けることで、アクリル板を柔軟に曲げることができ、加工した切り口からLED光を入れると曲面部分が均一に発光します。スタンド照明といえばランプを使ったタイプが主流ですが、この技術を利用すればランプを使わずに光らせる、新しいスタンド照明を作ることができます。4ミリほどの薄さなのでサインやディスプレイにも応用が可能です。

コンマ数ミリ単位の細かい箇所に、
微細なレーザー加工ができる

トロテック製のレーザー機を選んだ理由は、コンマ数ミリ単位の細かい箇所に正確に加工でき、かつ加工スピードが速いこと。同社のレーザーを使えば、FFLPのような加工精度が求められる商品も作れると一目惚れしました。マシンに信頼を置いていたので、他社製品との比較はせず、トロテック一択でした。もともとはレーザー彫刻業者に外注する予定でしたが、「自社で加工すればスピーディーに製作できる」「より、こだわったモノ作りが実現できる」「外注費が削減できる」などのメリットを感じ、導入を決めました。

インテリアライトに名前を刻印
プレゼント用として人気

Speedy 300 flexxは、CO2とファイバーを1台に搭載したハイブリッドタイプのレーザー機です。アクリルや木材、革の他、ステンレスといった金属に加工できます。1台で幅広い素材に対応できるのが気に入っています。

 当社では、CO2レーザーを使ったアクリル板のカットがメインです。特注照明にアクリルを用いる際、以前はアクリル板の加工業者に板材をオーダーしていましたが、現在は700×400ミリまでのアクリル板なら自社でレーザーカットしています。加工業者に出していた仕事の2~3割を内製化したことで、外注コストの削減に繋がりました。特注照明の試作品づくりにもレーザーを活用し、作業のスピード化を実現。短納期の急ぎ仕事に対応できるようになりました。


 2017 年に自社ブランドの「Y.S.MPRODUCTS」を立ち上げ、一般消費者に向けたオリジナル商品を販売していますが、そうした商品作りにもSpeedy 300 flexxを活用しています。例えば、埼玉県の伝統工芸「小川和紙」を使ったモダンな照明「and-on(アンドオン)」。これは角丸の四角形状にレーザーカットしたアクリルの拡散板を、サンドイッチのように挟み、その上に和紙を貼り合わせて作っています。レーザーなら板材をすぐにカットできるので、製作工程が短縮できます。 他にも、インテリアライト「NIGHT BOOK」にレーザーで刻印を施した名入れサービスを展開。ヌメ革の部分にCO2で刻印すると味のある仕上がりになります。お客様からは名前や日付を入れるなど、プレゼント用として喜ばれています。

リキュールの形に輪郭カット
立体POP スタンドをレーザーで

1点の注文が多いですが、デザインホテルの依頼でキャラクターやロゴを刻印し、約100個を納品したこともあります。 また、OEMで広告代理店から「リキュールのPOPスタンドを作って欲しい」との依頼もありました。照明機能付きの立体POPスタンドで、アクリルをリキュールの形に輪郭カットし、LED光が入るように彫刻。数百個を納品しました。Speedy 300 flexxはこうしたOEMのモノづくりと親和性が高いので、力を入れていきたい分野ですね。
 今後は、FFLPの技術を使った商品開発や「Y.S.M PRODUCTS」のモノづくりにレーザー機を活用していきたいと思います。CO2だけでなくファイバーを使ったマーキングにも挑戦したいです。

アクリル板+微細なレーザー加工で自由に曲がる照明パネルを製作。高精度な仕上がりに満足です。

八島 哲也 様
株式会社 ワイ・エス・エム  代表取締役

Speedyシリーズ
ビジネスを始めるにも、生産能力を高めるにも理想的な環境です。

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