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プリントス株式会社

プリントス株式会社様は、アクリル製の表示パネルなど、様々な工業用銘板を小ロットから手がけています。表示パネルの背面に貼る両面テープの抜き加工も自社で製作していますが、そこに活用されているのがトロテック社の「Speedy 400」です。「加工スピードが速く、カットの際もテープの粘着面がベタつかない」と話す専務取締役の堺篤史様に、導入の経緯や具体的な用途についてお話を伺いました。

用途

工業用銘板の製作

所在地

愛知県一宮市佐千原垣崎61

レーザー加工機

Speedy 400

会社概要

プリントス株式会社は、1977年の創業以来、特殊印刷と樹脂加工の技術を駆使して様々な工業用銘板を製造しています。駅の券売機や病院の自動精算機に使うアクリル製の表示パネル、電気機器の操作パネル、工作機械の操作シート、警告ラベル、社名シールなど、多岐にわたる製品を手がけています。社内には一貫生産の体制を整えており、多品種小ロットに対応しています。また、これまで培った印刷技術を活かして、持ち込み商品に希望のデザインをプリントする名入れサービスにも取り組んでいます。

レーザー加工機を使って両面テープ、フィルムの抜き加工

同社がレーザー加工の製法を取り入れたのは2008年頃です。Illustratorのデータを活かしたものづくりを実現するためでした。従来の樹脂切削ではCADデータと専用ソフトの操作スキルが必要でしたが、Illustratorデータは汎用性が高く、レーザー加工機との相性も良いことから導入に至りました。

当初はプラスチックの外形カットに活用していましたが、現在では主に両面テープなどの抜き加工に活用しています。この両面テープは、表示パネルの取り付け時に使用するもので、パネルの形状に合わせた精密な加工が求められます。たとえば、券売機用の音声穴付きパネルでは、テープにも同様の穴加工が必要です。こうした高精度な抜き加工を、レーザー加工機で実現しています。

近年は、防水仕様や強粘着タイプなど、厚手の両面テープの使用が増えています。
カッティングプロッターでは刃に粘着剤が付着し、きれいに加工できないことがありますが、レーザー加工機は非接触でカットできるため、こうした課題も解決できます。両面テープ以外にも、軟質素材のフィルムの抜き加工にもレーザーを活用しています。

また、「イニシャルコストを抑えたい」というお客様のニーズに応えるため、同社では金型不要で加工できるレーザーの特長を活かし、低コストでの銘板製造を提案しています。

加工品質を保ちながら作業スピードUP

これまでは他社製のレーザー加工機を使用していましたが、年数の経過により不具合が発生するようになったため、2024年10月にトロテックの「Speedy 400」を導入しました。以前からトロテックの集塵機を使用しており、その性能の高さに信頼を寄せていたため、他社製を検討することなくトロテックを選定しました。

Speedy 400は、高い生産性と加工精度を兼ね備えたハイエンドモデルで、同社の求める仕様に十分応えるスペックを備えています。
また、保守プランやメンテナンスサポートが充実している点も導入の決め手となりました。
実際に導入後は、作業時間の短縮が実感できたとのことです。
これまで15分かかっていた両面テープの加工が、Speedy 400では12分で完了します。また、対象物の位置の高さ合わせが自動でできるオートフォーカス機能により、作業がショートカットできました。
 カット品質の面でも改善が見られ、両面テープの端面がベタつかず、きれいに仕上がります。
以前の機械ではカット後に粘着剤がはみ出すことがありましたが、Speedy 400ではそのような心配もなく、品質を保ったまま複雑な抜き加工が可能となりました。

その他、静電防止用などに使うPETフィルムにカットしたり、2~3㎜厚のアクリル板に穴を開けたりといった作業にもSpeedy 400を活用。アクリル板の断面がツルツルで高品質に仕上がります。

Rubyで作業効率向上

 同社ではIllustratorでデータを作り、それを専用ソフトウェア「Ruby®」にインポートして使用しています。Ruby®は編集機能が充実しており、特に【配列】機能を活用することで、面付け時の細かな編集が可能となり、作業スピードの向上につながっています。製品づくりだけでなく、検査用の治具やレーザー用の交換備品の収納ツールなどの製作にも活用されており、業務改善にも役立てています。

今後の銘板業界では、スクリーン版を使用しないダイレクト印刷が主流になると予想されており、それに伴ってレーザー加工のニーズも高まると考えられています。同社では、Speedy 400を活用して、自社の強みである「多品種・小ロット」対応をさらに強化し、お客様に付加価値の高い製品を提供していく方針です。

両面テープの抜き加工が短時間で完了。テープ端面の仕上がりも綺麗で、
品質がさらにアップしました。

専務取締役 堺 篤史 様
プリントス 株式会社

Speedyシリーズ
ビジネスを始めるにも、生産能力を高めるにも理想的な環境です。

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