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株式会社ナイストゥハブ

オリジナルのアクリルグッズなどを製造する株式会社ナイストゥハブ様は、BtoB案件の増加に対応するため、トロテックのレーザー加工機「Speedy 360」を導入しました。他社製の小型レーザーではできなかった、カメラでの位置合わせによるレーザーカットが可能に。加工精度や加工スピードも高まり、高品質なアクリルグッズの生産を実現しました。「2台目を追加導入した」と話す同社の中嶋亮弥様に、導入後の具体的な効果について伺いました。

用途

アクリルグッズ

所在地

静岡県

レーザー加工機

Speedy 360

会社概要

株式会社ナイストゥハブはグラビア印刷の版製造をおこなう「浜松ロール工業株式会社」の子会社として、2020年に創業されました。もともとグラビア印刷の製版業務でUVプリンターを使用しており、それらの製造システムを活用して新事業を始めたいと考えたのがきっかけでした。
 「『あったらいいもの』をつくる」をコンセプトに、デザイン制作と印刷業務からスタートし、次第にUVプリンターを使ったオリジナルグッズやノベルティの製造へと事業を拡大されています。

「『あったらいいもの』をつくる」でBtoB案件のグッズを製造

創業当初は結婚・出産記念のキャンバスパネルなど個人向けのグッズ製作が中心でしたが、徐々に法人・団体向けの案件が増加し、現在ではBtoB案件が業務の大半を占めていらっしゃいます。

主力事業の一つがカプセルトイの製造で、動物園や観光地向けにオリジナルのカプセルトイを企画からデザイン、製造まで一貫して提供されています。カプセルに入れるグッズはアクリルキーホルダーやスタンドなど、アクリル素材の製品が中心です。そのほかにも、ゲーム・アニメ・YouTube関連グッズの製作など、多様なニーズに対応されています。

レーザーカット→UVプリントの悩み

アクリル素材などのカットには、CO2レーザー加工機を使用されています。以前は他社製の小型機を使っていましたが、加工素材を位置合わせするカメラ機能が搭載されていませんでした。そのため作業は、レーザーでアクリル板をカット→UVプリンターの治具にアクリルパーツをセットしてプリント、という手順でおこなっていましたが、アクリルの固定が難しく、作業に遅れが生じていました。また、プリント位置がずれたり、小型機の加工精度が低くレーザー照射でアクリルが溶けてしまったりといったトラブルを抱えていました。

Speedy 360の導入と効果

 注文数が増加する中、大量のアクリルグッズを高品質で効率良く製作できるレーザー加工機が必要だと感じられ、2023年にトロテックの「Speedy 360」を導入されました。Speedy 360は、高性能なカメラを搭載したミドルサイズのレーザー加工機で、精度の高さが大きな決め手になったとのことです。
同業者からも「トロテックのレーザーが良い」と勧められたことに加え、海外メーカーでありながら、メンテナンスなどのアフターサポートが充実していることも安心感につながったとお話しされています。

 Speedy 360の導入後、グッズ製造の作業工程が大きく変わりました。それまでの「レーザーでアクリル板をカット→UVプリント」から、「アクリル板に面付データをUVプリント→カメラで位置合わせしてレーザーカット」の
方式で加工できるようになり、生産力が向上。複雑な形状も綺麗にカットできるようになりました。アクリル板にデザインをUVプリントした後にレーザーカットするので、アクリルパーツを治具に固定する作業が不要になり、プリント位置のずれも解消され、歩留まりも改善されました。また、Speedy 360は加工エリアが広く、大判のアクリル板を一度にカットできるのが便利だと感じていらっしゃいます。

デザインデータは、Adobe Illustratorで作成し、専用ソフトウェアRuby®にインポートして使用されています。Ruby®は、分かりやすく直感的に操作できるので、初めて機械を触るスタッフも抵抗なく使いこなせます。

アクリルの切断面が滑らか、加工時間も半分に短縮

Speedy 360の導入により、加工精度の高さを実感されており、アクリル板の切断面も非常に滑らかに仕上がるようになりました。以前は切断面にバリが発生したり、形状が不安定になることがありましたが、現在では製品の仕上がり品質が大きく向上しています。加工スピードも向上しており、従来機に比べて作業時間が約半分に短縮されたとのことです。

また、レーザー加工時に発生する臭いについても、トロテックの集塵脱臭装置を導入することで問題が解消され、臭いが外に漏れることなく、スタッフが快適に作業できる環境が整っています。

今後の展望

BtoB案件の増加に対応するため、2024年3月には「Speedy 360」をもう1台追加導入され、大ロットの注文にも対応できる体制を整えられました。

今後は、これまで人手不足のために十分に取り組めなかった新規営業活動にも注力し、さらに多様なオリジナルグッズ製作に取り組まれる予定です。
「“あったらいいもの”をつくる」というコンセプトのもと、ナイストゥハブ様はこれからもお客様のニーズに応える製品づくりを続けていかれます。

高性能カメラが搭載されていて、複雑な形状もしっかり読み取り、正確にレーザーカットでます。

事務部長 中嶋 亮弥様
株式会社ナイストゥハブ

Speedyシリーズ
ビジネスを始めるにも、生産能力を高めるにも理想的な環境です。

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