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株式会社A.T.S

自動車部品やLED照明の製造をおこなう株式会社A.T.Sは、製品ロット番号のマーキングを内製化するためにトロテックの「Speedy 100 flexx」を導入しました。CO2とファイバーの2つのレーザーを搭載したflexxモデルをあえて選んだ理由は「将来の可能性を広げるため」。部品メーカーがレーザー加工機を導入する戦略とメリットについて同社の松井社長にお話をうかがいました。

用途

製品ロット番号のマーキング

所在地

神奈川県横浜市神奈川区沢渡1-2Jプロ高島台サウスビル 2F-D棟

レーザー加工機

Speedy 100 flexx

1㎜以下のロット番号を
白い樹脂にマーキングしたい

 当社がレーザー加工機の導入を検討したのは、それまで海外で作っていた製品を「国内生産に切り換えて欲しい」という納入先からの要望がきっかけでした。その製品とはトラックのサイドマーカーで、当社が設計をおこない製造は韓国のメーカーに外注していました。製品としては問題なかったのですが、納入先から「長期使用にも耐えうる、高品質のメイドインジャパンで作って欲しい」と要望があったのです。
そこで、国内の協力会社に部品の成形を依頼し、自社に溶着機を導入し組立て、約3年かけて国内生産への目処を立てました。ところが、そこで壁となったのが製造ロット番号のマーキングでした。
 自動車部品には1点ごとに製造ロット番号を入れることが求められます。当該製品の場合、白い樹脂部分に1㎜以下の小さな英数字を印字する必要がありました。韓国に外注していたときは現地のメーカーがファイバーレーザー加工機でマーキングまでおこなっていたのですが、新たに成形を委託する国内の協力会社にはCO2のレーザー加工機しかありませんでした。CO2レーザーでは白い樹脂の表面が白く削れるだけで、小さなロット番号が見えません。国内の協力会社にファイバーレーザーを導入してもらうよう頼みましたが、それによるコストアップは全く算盤に合わないものでした。マーキングだけを頼める外注先も探しましたが、良い結果は得られませんでした。
そこで選んだ道は、当社がファイバーレーザーを導入して自社でマーキングするという方法でした。レーザー加工機を持っていることで今後の新たなビジネスに繋がるはずだ、そう考えて導入機種を探し始めました。そして、トロテックのホームページを見てファイバーとCO2の2種類のレーザーを搭載した、flexxモデルの存在を知り、2021年に「Speedy 100 flexx」を導入しました。

1㎜以下の文字もくっきり印字、
電気工事代が半額で済む

当時、レーザー加工機を導入していた同業他社ではファイバーかCO2、いずれかの機種しか持っておらず、中国や韓国など海外製の中にも2種類のレーザーを積んだマシンは見つかりません。私は今回、ロット番号のマーキングの件でファイバーだけ、CO2だけでは不利だと学んでいたので、2種類のレーザーがあるflexxモデルを持っていれば当社の強みになると考えました。
ファイバーレーザーでありながら、駆動方式がガルバノ式ではなくプロッタータイプであるのもSpeedy 100 flexxを選んだ理由です。ガルバノ式はレーザー射出口からの距離の遠近によって印字の濃さが変わってしまいます。当社ではジグに製品を並べて一気にマーキングしたいと考えていたので、加工テーブルのどの位置でも同じ品質のマーキングができるSpeedy 100 flexxは当社のニーズに最適です。導入前に実際の製造ロット番号の大きさ(1㎜以下)で印字テストをしたところ、印字品質も申し分ありませんでした。ファイバーなので白い樹脂に濃い色でマーキングできますし、細かい文字は海外製のファイバーレーザーよりもSpeedy 100 flexxの方がくっきり印字できました。

オペレーションも簡単なので
人件費の面でも効率が良い

Speedy 100 flexxを導入後は、主にファイバーレーザーで製造ロット番号のマーキングをおこなっています。操作が簡単でオペレーションしやすいのもありがたいですね。始めにパソコンからデータを送れば、後はレーザー加工機側で操作できます。製品を並べたジグを機械に入れてスタートボタンを押す、この作業を繰り返すだけなので、いちいちパソコンを操作する手間がありません。1人でオペレーションできるので人件費の面でも効率が良いのです。また、加工が終わるとアラームで知らせてくれるのもありがたいですね。
 CO2レーザーを使ってアクリル板をカットしジグの製作にも活用しています。ジグを社内で作ることができれば作業を効率化して納期を短縮できるので、自社の生産能力を高めることに繋がります。サンプルの作成や印字見本も、その場で内製できます。コストと時間をかけて外注に出さなくてよいのでスピーディーにプレゼンがおこなえ、新規の商談が進めやすくなると思います。
 樹脂だけでなく木材やゴムなど様々な素材に加工できるCO2レーザーの汎用性にも期待しています。当社は自動車部品関係だけでなくホームセンター関係の顧客もあるため、彼らからの新たな要望に対して断らずに対応することができます。1台の機械でマーキングとカットがおこなえることで仕事の選択肢が広がるのです。
 

くっきりした印字で操作も簡単。1台でマーキングとカットができるので仕事の選択肢が広がります。

松井 慶崇 様
株式会社 A.T.S  代表取締役

Speedyシリーズ
ビジネスを始めるにも、生産能力を高めるにも理想的な環境です。

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