トロフィーのラベル
メタリック調の二層板を使って、トロフィーのラベルを作ってみましょう。
準備
材料
- メタリック調の二層板(TroLase Foil):サイズ 190 x 57 mm(ラベル6枚分)、厚さ0.2mm
※裏面がシールタイプの薄型二層板です。 - 加工テーブルを覆う材料(紙など)
このサンプルの材料は、トロテック・レーザー(オーストリア本社)が販売しているレーザー加工用の材料「トロテック商材」を使用しています。
※トロテック商材は日本で販売しておりません。類似品をご利用ください
使用機種
- Speedy 360 flexx (CO2 80W / Fiber 30W)
- 2.85 インチレンズ
- 加工テーブル:バキュームテーブルとハニカムカッティングテーブル
※他のSpeedyシリーズのモデルでも加工できます(fiberレーザーでなくても加工可能です)。
ポイント
このサンプルのデザインは非常に複雑なため、ファイバーレーザーを使って彫刻しています。それはファイバーレーザーのスポット径の方がより小さいので、CO2レーザーの彫刻より良い仕上りになるからです。
繊細な彫刻にファイバーレーザーを使うと効果的な材料は、メタリック調のTroLase foils (マットシルバーマット、つや消しシルバー、ゴールド、銅色)です。もちろんCO2レーザーでもTroLase foils(全種類)の加工は可能です。
ステップ・バイ・ステップ
ステップ1:デザインのデータ出力
ご自身でデザインを作成するか、このページのデザインファイルをダウンロードして、グラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。
次にデザインデータをレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力します。デザインを選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷のOKを押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。
印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定
印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン | ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|---|---|---|
標準 | 1000 dpi | なし | カラー | - |
ヒント:ファイバーレーザーで彫刻する場合は、解像度1000dpiに設定することをお薦めします。高い解像度によってファイバーレーザーの小さなスポット径と適合して仕上りの良い加工ができます。
ステップ2:レーザー加工
材料を加工テーブルにセットしします。次にJobControl®(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ1でデータ出力した加工する材料のジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。
パラメーター設定
彫刻:
カラー | 加工の種類 | パワー(%) | スピード(%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
黒 | 彫刻FLP | 20 | 55 | 30,000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | on | 0mm | - |
スクラッチング:
カラー | 加工の種類 | パワー(%) | スピード(%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
赤 | カットCO2 | 8 | 1 | 1,000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | On | 4 mm | - |
キスカット(ハーフカット):
カラー | 加工の種類 | パワー(%) | スピード(%) | 周波数(ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
青 | カットCO2 | 9 | 1 | 1,000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | On | - | - |
カット:
カラー | 加工の種類 | パワー(%) | スピード(%) | パス(繰返し) |
---|---|---|---|---|
緑 | カットCO2 | 40 | 2 | 1,000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | On | - | - |
ヒント
ファイバーレーザーを使うメリットは、スポット径がより小さいことです。スポット径が小さいことによって材料にかかる熱量が少なくなるので、材料のTroLase Foilが熱によって曲がる可能性が減り、平らのままで加工することができます。
※パラメーターは、加工する材料の材質や色、そしてレーザー加工機の機種やレーザー出力(W)によって異なります。仕上がりの良い最適な加工を検出するために、いくつかのパラメーターでテストすることをお薦めします。
ステップ3:仕上げ
水で濡らした柔らかい布で加工した表面を拭いて、彫刻カスなどを取ります。
もっとアイデアをプラス!
TroLase Foil/TroLase Lightsには豊富なカラーバリエーションをご用意しています。また、TroLase Foilは屋外使用なので、郵便箱や玄関プレートにも適しています。詳しくはトロテック商材をご覧ください。