石のコースターと木製ケース
「スレート」という天然石にレーザー加工機で彫刻して、オリジナルのコースターを作りませんか?
さらに木材をレーザーカットして、コースターを収納するケースもセットで作ってみましょう。
準備
材料
- スレート石のコースター:100 x 100mm、厚さ約80mm、6枚
- オーク材(収納ケース用):600 x 300mm、厚さ5mm、1枚
※コースターの厚さと枚数によって、収納ケース/スタンドのサイズを変更してください。
※このサンプルの木材は、トロテック・レーザー(オーストリア本社)が販売しているレーザー加工用の材料「トロテック商材」Solid Wood Oakを使用していますが、トロテック商材は日本で販売しておりません。類似品をご利用ください。
使用機種
- Speedy 100 flexx
- 40W
- 2.0インチレンズ
※他のSpeedyシリーズの機種でも加工できます。
アクセサリー
加工テーブル:ハニカムカッティングテーブル(オーク材用)
ステップ・バイ・ステップ
ステップ1:コースターのデータ出力
このサンプルページのデザインデータ(pdf)をダウンロードして、グラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。
次にコースターの彫刻デザインを選択して、レーザー加工機用データに出力します。グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択し、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。
設定が完了したら最後に印刷を押して、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータを出力し、ジョブファイルを作成します。
印刷 > Trotec Engraver >環境設定 > 出力設定
印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
標準 | 500 dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | - |
ステップ2:コースターのレーザー加工
材料のスレート石を加工テーブルにセットします。フォーカスツールとレーザー加工機本体のキーパッドで焦点距離の位置決めをします。
次にJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ1でデータ出力したコースターデザインのジョブをJobControl画面のプレート上に配置します。
それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定し、レーザー加工を開始します。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー(%) | スピード(%) | 周波数 (ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
黒 | 彫刻CO2 | 60 | 100 | 500 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | on | - | - |
ヒント
ジョブ(出力したデザインデータ)をコピーし、加工テーブルにコースターを全て並べて、一度に加工することもできます。ただし、スレートは天然石のため、同じ種類の石材でも特徴が様々です。ジョブの位置決めには十分注意してください。
また、パラメーターは、加工する材料の材質・色、そしてレーザー加工機の機種やレーザー出力(W)によって異なります。仕上がりの良い最適な加工を検出するために、様々なパラメーターテストをお薦めします。
ステップ3:木製ケースのデータ出力
コースターと同様に、このサンプルページのデザインデータ(pdf)をグラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。次にコースターケース(赤線)のデザインを選択して、レーザー加工機用データに出力します。
グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択し、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。
設定が完了したら最後に印刷を押して、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータを出力し、ジョブファイルを作成します。
印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定
印刷のデータ出力設定
印刷設定(加工オプション)
加工モード | 解像度 | カットライン |
---|---|---|
標準 | 500 dpi | なし |
ハーフトーン調整 | その他 |
---|---|
カラー | 高度なジオメトリ 最初に内部ジオメトリ |
ヒント
コースターが木製ケースに収納できるよう、両材料の厚さを確認しましょう。
ステップ4:木製ケースのレーザー加工
ハニカムカッティングテーブルを加工テーブルにセットし、材料のオーク材をその上に置きます。フォーカスツールとレーザー加工機本体のキーパッドで焦点距離の位置決めをします。
次にJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ3でデータ出力したコースターケースのジョブをJobControl画面のプレート上に配置します。
それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定し、レーザー加工を開始します。
パラメーター設定
カラー | 加工の種類 | パワー(%) | スピード(%) | 周波数 (ppi/Hz) |
---|---|---|---|---|
赤 | カットCO2 | 95 | 0.3 | 1000 |
パス(繰返し) | エアアシスト | Zオフセット | アドバンス |
---|---|---|---|
1 | on | - | - |
参考
上記は、トロテックJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアの材料パラメーターデータに登録されているSolid Wood Oakの数値です。
ステップ5: 組み立て
カットしたオーク材のパーツを組み立て、コースターの収納ケースを作ります。しっかりと固定するには、ボンドなどで接着してください。
もっとアイデアをプラス!
レーザー加工機なら、ロゴやイラスト、テキストなど、どのようなデザインでも彫刻できます。石のコースターだけでなく、木製ケースにもオリジナルデザインを彫刻してみましょう。