アクリルサイン
3色のアクリルシートを材料にレーザーカットとレーザー彫刻を施してアクリルサイン(アクリル看板)を作ります。サンプルの“ROCKET MOTEL“を活用して、インパクトのある個性的なアクリルサインを作ってみましょう。
準備
材料
- アクリルシート:レッド・イエロー・オレンジの3色(または好きな3色)、厚さ3㎜
- 接着剤:アクリル用または多用途用
使用機種
- Speedy 400、
- 80W、
- 2.5インチレンズ
アクセサリー:
アクリル加工用カッティンググリッドテーブル
ステップ・バイ・ステップ
ステップ1: デザインの設定
テンプレートのPDFファイルをコーレルドロー(CorelDRAW)のデザインソフトで開きます。コーレルドローのワークエリアの下にあるタブに3色(レッド、イエロー、オレンジ)用のグラフィックがそれぞれ表示されます。
ステップ2: パラメーターの設定
レーザー加工機のパラメーターを以下の通りに設定します。
- カット: レーザー出力100%、スピード1 %、周波数1000 Hz、エアアシストON
- 彫刻 : レーザー出力70%、スピード100%、500 ppi、エアアシストOFF
ステップ3: レッドアクリルシート – 本体のカットと彫刻
サイン(看板)の主要部分にはレッド(赤色)のアクリルを使用します。カットの際にマークが焦げつかないように保護フィルムは剥がさないでください。
テンプレートP1とP2のグラフィックを使って、本体の形と“ROCKET MOTEL“の文字をカットします。カットしたら保護フィルムを剥がします。
次にカッティングテーブルの角に正しくアクリルシートがセットされているかを確認し、"COLOR CABLE TV" と"LOW RATES"の文字をマーキングします。カットした赤い文字“ROCKET MOTEL“をアクリルシートから取り外します。この文字は後で使用します。
ステップ4: イエローアクリルシート – サイン裏面とロケット炎のカット
イエロー(黄色)のアクリルを使ってサイン(看板)の裏面を作ります。イエローのアクリルシートをレッドのアクリル本体と同じ形にカットします。それからレーザー加工機にテンプレートP1のグラフィックデータを送信して、ロケットの炎をカットしてつくります。
ステップ5: オレンジアクリルシート – ロケットのカットと彫刻
テンプレートP3のグラフィックデータを使って、ロケットの形にカットします。また、後でロケットに“MOTEL”の赤い文字を取りつける際に便利なように、グラフィックの通りに“MOTEL”をマーキングします。
カットとマーキングが終了しても、まだオレンジのアクリルシートを加工機から取り出さないでください。次に本体にはめ込む“MOTEL”を切り出します。
ステップ6: サインの組み立て
カットと彫刻の工程が済んだら、加工したパーツを接着剤で結合して、“ROCKET MOTEL“のアクリルサインを作ります。まずはイエローの裏面シートにレッドシート本体を接着します。
文字の接着
レッドシートの“MOTEL”を切り抜いた部分に、少量の接着剤でオレンジ色の“MOTEL”文字をはめ込んでつけます。
次にレッドシートの“ROCKET”文字の小さな丸い部分をつけます。裏面にイエローシートをつけた本体の “ROCKET”文字は、“R”と“O”の中の小さな丸い部分が抜けた状態です。そこでステンシル技法のように型抜き文字を使って取りつけます。まずは接着剤を使わずに、“ROCKET”に丸い部分を抜いた型抜き文字の“R”と“O”をおき、抜けている丸い部分に接着剤を少量つけます。“R”と“O”の丸い部分をはめ込みます。この時、型抜き文字が中の丸い部分とくっついてしまうので、接着剤をつけすぎないように注意してください。丸い部分以外の型抜き文字を慎重に取り外します。粘着テープを使えば簡単に丸い部分以外の型抜き文字を取り外せます。
最後に、“MOTEL”の“O”に赤い丸を入れて本体部分を完成します。
ロケットの発射準備
いよいよロケットの発射準備をしましょう。 彫刻されたアルファベットのマーキングにそって、ロケットの上 に”MOTEL”の赤い文字を接着剤でつけます。文字で完全にマーキング部分を覆ってください。黄色の炎を下部に取りつけて、ロケットに火をつけます。 レッドシート本体の横にオレンジ色のロケット部分を接着して完成です。
ヒント:カッティングテーブル
カッティングテーブルを使用すれば、レーザービーム反射による損傷を防げます。ビーム反射とは、レーザーが材料を突き 抜けてテーブルに反射し、反射したビームがアクリルの裏面に当たることです。またカッティングテーブルは、レーザーによる発火を防止し、アクリルの透明な 側面を作ることができます。質の高いアクリルカッティングには特に重要です。