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レトロスタイルの3D看板

レーザー加工機でアクリル板からレトロスタイルの看板を作ってみましょう。
アクリル板を重ねて組み合わせると3D効果のある看板になります。

レトロスタイルの3D看板

準備

材料
  • 二層板アクリル (TroLaseアーモンド/ブラック):厚さ1.6mm、サイズ610x610mm、粘着テープ付き
    ※できれば裏面が粘着タイプのアクリル板をご用意ください。粘着テープ付きのアクリルでない場合は、取り付けに両面テープか接着剤を使用します。
  • 赤い半透明アクリル(TroGlass Color Gloss):厚さ3mm、サイズ606x606mm
  • 両面テープ

※このサンプルのアクリルは、トロテックが販売しているレーザー加工用の材料「トロテック商材」を使用していますが、トロテック商材は日本で販売しておりません。類似品をご利用ください。

使用機種
  • Speedy 400
  • 120W
  • 2.0インチレンズ
  • ショートノズル:口径7mm
  • アクリル カッティング グリッド

ステップ・バイ・ステップ

二層板と半透明のアクリル板
ステップ 1

ステップ1:デザインのデータ出力

このページのデザインファイルをダウンロードして、ファイルをグラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。

次に材料別(二層板、半透明アクリル)にデザインデータをレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力します。

二層板を加工するデザインを選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷のOKを押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。

同様に半透明アクリルを加工するデザインを選択して、ジョブを生成します。

印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定

印刷のデータ出力設定

印刷設定(加工オプション)
加工モード 解像度 カットライン
標準 500 dpi なし
ハーフトーン調整 その他
カラー 高度なジオメトリ
最初に内部ジオメトリ
3D看板をつくるために二層板をレーザー加工
ステップ 2

ステップ2:二層板のレーザー加工

JobControl®(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ1でデータ出力した二層板のジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。

下記のパラメーターは、従来のSpeedy 400モデル用です。OptiMotion機能が付いたNew Speedy 400(120W)を使用する場合は、カット(赤)のパラメーターをパワー50%、スピード2%に設定してください。New Speedy 400は、OptiMotion機能によって必要な速度を自動的に加減速します。

次に材料の二層板を用意し、加工する面の保護シートを外します。二層板を加工テーブルにセットします。

加工テーブル上に空きスペースがあれば紙などで覆います。それによって加工テーブルの吸引力がアップし、加工品質が良くなります。

パラメーター設定

カラー プロセス
(加工の種類)
パワー (%) スピード (%) 周波数(ppi/Hz)
彫刻 CO2 35 75 Auto PPI
カット CO2 42 1.2 1000
カット CO2 20 10 1000
パス(繰返し) エアアシスト Zオフセット 方向 アドバンス
1 ON 2 ボトムアップ(下から上) 高品質 corr. 5
1 ON - - パスのプランニング 標準  corr. 5
1 ON - - パスのプランニング 標準  corr. 5

※パラメーターは、加工する材料の材質や色、そしてレーザー加工機の機種やレーザー出力(W)によって異なります。仕上がりの良い最適な加工を検出するために、いくつかのパラメーターでテストすることをお薦めします。

ステップ 3

ステップ3:半透明アクリル板のレーザー加工

JobControl®(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ1でデータ出力した半透明アクリルのジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。

下記のパラメーターは、従来のSpeedy 400モデル用です。OptiMotion機能が付いたNew Speedy 400(120W)を使用する場合は、カット(赤と緑)のパラメーターをパワー80%、スピード1.1%に設定してください。New Speedy 400は、OptiMotion機能によって必要な速度を自動的に加減速します。

次に半透明アクリル板を加工テーブルにセットします。アクリル板の表面と裏面の保護シートは、カット後に剥がします。保護シートはカットの焦げや損傷などを防ぐので、仕上りによっては加工後に剥がした方が良い場合があります。

また、加工テーブル上に空きスペースがあれば紙などで覆います。それによって加工テーブルの吸引力がアップし、加工品質が良くなります。

カットは2回に分けて行います。最初は、赤と青のカットを行い、緑のカットはスキップします。

次に加工テーブルからアクリル板を全て取り出し、緑をカットする部分の裏面の保護シートを剥がします。保護シートを剥がした部分に両面テープを貼ります。両面テープを裏面に貼ったアクリル板を加工テーブルに戻し、赤と青のカットをスキップして、緑のカットを行います。

パラメーター設定

カラー プロセス
(加工の種類)
パワー (%) スピード (%) 周波数(ppi/Hz)
カット CO2 30 0.2 5000
カット CO2 20 10 5000
カット CO2 30 0.2 5000
パス(繰返し) エアアシスト Zオフセット 方向 アドバンス
1 ON - - パスのプランニング 標準 corr. 5
1 ON - - パスのプランニング 標準 corr. 5
1 ON - - パスのプランニング 標準 corr. 5

※パラメーターは、加工する材料の材質や色、そしてレーザー加工機の機種やレーザー出力(W)によって異なります。仕上がりの良い最適な加工を検出するために、いくつかのパラメーターでテストすることをお薦めします。

3D看板を作るためにアクリルをレーザーカットしたパーツ
ステップ 4

ステップ4:組み立て

カットしたパーツの保護シートを剥がします。

先ずは写真を参考に大きな赤いアクリルパーツと大きな二層板パーツのプレートを貼り合わせます。二層板が粘着テープ付きでない場合は、二層板の裏面に両面テープか接着剤で赤いアクリルパーツと組み合わせます。取り付ける時、レーザーで記されたケガキ線を参考にしてください。

次に“No One”と“Freshly baked”のパーツを大きな二層板のプレートに取り付けます。取り付ける時、レーザーで記されたケガキ線を参考にしてください。

最後にカットした文字のパーツ(赤いアクリル)を二層板のプレートに取り付けます。その際、文字に影ができるように文字のやや左上に取り付けます。

全てのパーツを取り付けたらオリジナル看板の完成です。

レトロスタイルの3D看板(ベーカリー用)

もっとアイデアをプラス!

アクリルの色を変えたり、デザインをアレンジしたりして、オリジナリティある看板を作ってみましょう。アイデア次第で無限にオリジナルの看板を製作できます。

トロテック商材

※トロテック商材は日本で販売しておりません。

Speedyシリーズ
名入れに最適なレーザー加工機です。

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