Speedyシリーズ:最大1016 x 610 mmの大きさをレーザー彫刻およびカッティング
⚫ 彫刻 | ⚫ カット | ⚫ マーキング |
レーザータイプ: | CO₂ / flexx / fiberレーザー |
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加工エリア: | 610 x 305 - 1016 x 610 mm |
最大材料サイズ(高さ): | 125 - 305 mm |
レーザー出力: | 20 - 120W |
SPシリーズ:大型の材料向けのCO2レーザーカッター。
⚫ 彫刻 | ⚫ カット | ⎯ マーキング |
レーザータイプ: | CO₂ Laser |
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加工エリア: | 1245 x 710 - 3250 x 3210 mm |
最大材料サイズ(高さ): | 50 - 112 mm |
レーザー出力: | 40 - 400W |
SpeedMarkerシリーズ:金属とプラスチックに高速マーキング
⚫ 彫刻 | ⎯ カット | ⚫ マーキング |
レーザータイプ: | CO₂ または fiber Laser |
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最大作業領域: | 190 x 190 - 1300 x 450 mm |
最大材料サイズ(高さ): | 250 - 764 mm |
レーザー出力: | 20 - 100W / 20W MOPA |
レーザー加工機のレーザータイプ
(CO2レーザー、ファイバーレーザー、YAG/YVOレーザーの違い)
レーザーは、「媒体」と「波長」の2つのカテゴリーで分類できます。レーザーの媒体は主に、固体・液体・気体(ガス)です。波長は、赤外線(IR)・可視光線・紫外線(UV)などの分類があります。赤外線と紫外線はヒトの目に見えない不可視光線です。トロテックが取り扱っているレーザー加工機のレーザーは、媒体別で固体と気体、波長では赤外線に該当しています。
レーザー加工機に採用されている一般的なレーザー光源は、気体の「CO2レーザー」(波長10.6μm*=10600nm**)、固体の「ファイバーレーザー」と「YAGレーザー/YVOレーザー」(波長1064nm)です。この3種類のレーザーにはそれぞれ特徴があり、加工に適した材料が異なっています。
*μm:マイクロメートル **nm: ナノメートル
現在、レーザー加工機で最も多く使われているのがCO2(炭酸ガス)レーザーです。名前の通り、二酸化炭素(CO2)をレーザー媒質としたガスレーザーの一種です。発振管内の二酸化炭素が窒素(N2)やヘリウム(He)と混合し、分子の衝突・振動によってエネルギー交換が行われ、レーザー光が放射されます。CO2レーザーは、二酸化炭素分子と窒素分子の組合せがよいのでエネルギー効率が高く、またヘリウムがレーザー光の状態を安定して持続させる特徴があります。
レーザー波長は、10.6 μmの赤外光で目には見えません*が、レーザーの中で最も長い波長帯です。波長が長いので、材料に熱をかけて加工する傾向があります。木材やアクリル、またガラスなどの透明な物体でも、金属以外ほとんどの材料の加工に適しているので、最も広範囲に多くのアプリケーションに使用されているレーザーです。
*トロテックのレーザー加工機は、目に見えないレーザー光を可視化するレーザーポインターが搭載されています。
ファイバーレーザーは、固体レーザーです。ファイバーレーザーでは、シードレーザーと呼ばれる方法でレーザーを作り出し、ダイオードポンプを通して、それをエネルギーが供給されるよう特別に設計されたガラスファイバーで増幅します。1064 nmの波長により、ファイバーレーザーは極めて小さい焦点直径を持っています。レーザー強度は同一の平均放射力でCO2レーザーの最大100倍になります。 ファイバーレーザーは金属彫刻*、ハイコントラストのプラスチックマーキング、およびアニーリング方式の金属マーキングに最適です。
*金属への彫刻は、材質やレーザー出力によって対応できない場合があります。
ファイバーレーザーと同じく、YAGレーザーとYVOレーザーも固体レーザーに分類され、かつてはフラッシュランプでしたが、近年ではダイオードによってエネルギーが供給されています。
YAGは、Y(イットリウム)・A(アルミニウム)・G(ガーネット)、YVOレーザーは、Y(イットリウム)・VO(バナデート)という結晶の略です。両方ともこれらの結晶にNd(ネオジム)元素をドーピング(添加)して励起状態にします。
波長はファイバーレーザーと同じ1064 nmで、金属とプラスチックのマーキングに適しています。 しかし、ファイバーレーザーと違って、YAGレーザーとYVOレーザーのダイオードは比較的高価で、部品を損耗します。
レーザー加工機の基本的な仕組みは、発振器で生成されたレーザー光がミラーに反射してヘッドに運ばれます。ヘッド部のレンズでレーザー光を集光して、加工テーブルに設置した対象物(材料)に照射されます。
照射方法によるレーザー加工機には、フラットベッドタイプとガルバノタイプ(ガルボタイプ)の2種類があります。
フラッドベッドタイプは、レーザー光を照射するヘッドが、X軸とY軸方向に動いてレーザー光を照射します。X-Y軸による動作から、プロッタータイプ、レーザープロッターとも言われます。ガルバノタイプより加工速度は遅いですが、広い加工エリアで動作できます。したがって、大きな材料や複数の材料を並べて一度に行う加工に適しています。
・トロテックのフラッドベッドタイプ・レーザー加工機:Speedyシリーズ、SPシリーズ
ガルバノタイプは、レーザー光を照射するヘッドが固定されています。ミラーを高速で動かすことで、レーザー光の照射方向を変えます。固定ヘッドにより、フラッドベッドタイプと比べて加工エリアは狭いですが、高速加工が可能です。
・トロテックのガルバノタイプ・レーザー加工機:ProMakerシリーズ、SpeedMarkerシリーズ
(※SpeedMarkerシリーズは、現在、日本では販売していません。)
トロテックのレーザー加工機(フラッドベッドタイプ)には、CO2レーザーとfiberレーザーのモデルがあります。さらにトロテックは、この2種類のレーザー光源を1台のマシンに統合したflexx(フレックス)モデルを製造・販売しています。このモデルに搭載されたflexxテクノロジーは、トロテックが業界で初めて製品化に成功した独自の開発技術です(特許取得済み)。トロテックのflexxレーザーなら、CO2でアクリルのカットと木材の彫刻、ファイバーで金属のマーキングの加工が、マシンを止めることなく、一つの工程で行えます。
モデル名 | Speedy 100 | Speedy 300 | Speedy 360 | Speedy 400 |
レーザータイプ | CO2 / fiber/ flexx | CO2 / fiber/ flexx | CO2 / fiber/ flexx | CO2 / fiber/ flexx |
加工エリア(WxD)* | 608 x 303 mm | 726 x 432 mm | 810 x 506 mm | 1000 x 608 mm |
IEC規格 (レーザーの安全基準) | クラス 2 | クラス 2 | クラス 2 | クラス 2 ※パススルー機能使用時は、クラス 4 (安全ゴーグル着用) |
* オフセット値によってサイズが異なる場合があります。
モデル名 | SP500 | SP1500 | SP2000 | SP3000 |
レーザータイプ | CO2 | CO2 | CO2 | CO2 |
加工エリア(WxD)* | 1245 x 709 mm | 1500 x 1250 mm | 1680 x 2510mm | 2210 x 3210 mm |
IEC規格 (レーザーの安全基準) | クラス 2 ※パススルー機能使用時は、クラス 4(安全ゴーグル着用) | クラス 2 ※パススルー機能使用時は、クラス 4(安全ゴーグル着用) | クラス 4ですが、通常のオペレーションの場合、レーザー光の通過経路がしっかりと密閉されているため、クラス 2として操作可能。 | クラス 4ですが、通常のオペレーションの場合、レーザー光の通過経路がしっかりと密閉されているため、クラス 2として操作可能。 |
* オフセット値によってサイズが異なる場合があります。
※レーザー加工機は、その機能から別名、レーザーカッター、レーザー彫刻機、レーザー刻印機とも呼ばれています。
レーザー加工機を導入したいけど、どのメーカーにしたら良いか選定に困っていませんか?
それでは「なぜトロテックのレーザー加工機が、日本のお客様やユーザーに選ばれるのか」、その理由をご説明します。