玉川学園
1929年(昭和4年)に開校した玉川学園は、幼稚部から大学院までが同一のキャンパス内に集い、独自の一貫教育を展開している総合学園です。
61万m2の広大な敷地内には、木工・金工・染織・陶芸等の高度な専門設備を有した児童、生徒のための美術校舎「アートセンター」が設けられています。
2019年、そのアートセンターにトロテックのレーザー加工機 Speedy 100を導入し、小学6年生~高校3年生を対象に木工加工の実習や記念品の制作に活用しています。
トロテックの選定理由や導入後のメリットについて、玉川学園美術科の瀬底 正宣(せそこ まさのり)先生にお話を伺いました。
学校法人玉川学園
東京都町田市玉川学園6-1-1 アートセンター
レーザー加工機の用途
- 木材加工の実習製品や記念品の制作
使用機種
- Speedy 100レーザー加工機(CO2、30W)1台
- Atmos Mono集塵脱臭装置(115V)1台
使用グラフィックソフト
- Adobe Illustrator
レーザー加工機をどのように使用していますか?
【瀬底先生】主に授業と課外活動に、その他は学内掲示等に使用しています。具体的には次の通りです。
<授業>
- ランプシェード(高3選択授業)
- お箸への刻印(5年)
- 工作の作品への刻印
- 強度実験のための構造模型の製作
<課外活動>
- 木工作品への刻印
- 木工作品制作のためのガイド
- 木工作品模型の製作
<その他の活動>
- クラス表示(サイン)やオブジェ、オリジナルグッズの製作、オープンスクールでのワークショップ等
なぜレーザー加工機を導入したのですか?
【瀬底先生】レーザー加工機は、加工スピードが速くて、正確性が高く、完成度の高いものを製作することができるからです。
トロテックを選んだ理由を教えてください。
【瀬底先生】トロテックは、導入事例、特に学校の事例が多く安心感がありました。また安定性や操作性に優れていると判断したからです。
トロテックを導入して良かった点は?
【瀬底先生】操作性が安定しており、ストレスなく加工を行うことができています。また加工精度も申し分なく、驚くほど細かな部分まで精度の高い加工ができます。何より加工スピードが速いので、製作→改善のサイクルを繰り返すことができます。
現在、そして将来、教育分野において、レーザー加工機はどのような役割を果たすとお考えでしょうか?
【瀬底先生】知財想像力の育成は、AI化が進みし変化し続ける社会で子供たちにとって最も重要なスキルと考えます。発想から完成までのサイクルを極力短く簡易化し、創造することへのハードルを低くすることで、多くのトライアンドエラーを経験させることが可能となります。そのためのツールとして、加工速度と正確性の観点から、現時点でレーザー加工機が最もバランスが良いデジタル工作機器と考えています。
今後のレーザー加工機について、幼少期に対しては、積み木やブロックを組み合わせるように、あるいは紙に絵を描くように扱えるようになること、また中高生に対しては、製図やプログラミングからすぐに製品化できるような操作性の簡易化がさらに進歩することを期待しています。