ダンス公演「よいのみつ」

トロテック・ユーザー
~お客様の声~
コスチュームデザイナー
Kaori Tamura 第2回

公開日: 12.09.2018

~ダンス公演「よいのみつ」の舞台衣装について~

コスチュームデザイナーの田村香織さんは、オーダーを受けた舞台衣装を作品コンセプトや動きからデザインして表現するために、トロテックのレーザーカッターを使って創作しています。

第2回目のインタビューでは、ダンス舞台の衣装制作について田村さんに語ってもらいました。

また今回は田村さんだけでなく、実際にレーザーカッターで制作した衣装を着用したダンサー黒須さんと舞台写真の撮影をしたカメラマンbozzoさんのコメントもご紹介します。

使用用途

ダンサー黒須育海(くろす いくみ)による新作舞台「よいのみつ」のダンス衣装制作。レーザーカッターで生地をカットし、オリジナルテキスタイルから制作。

コスチュームデザイナー 田村 香織さんのコメント

「レーザーカットによる生地を扱う前に、既製の生地でイメージに近いものを使って何度も試作を制作しましたが、納得のいくものにはたどり着けませんでした。

(しかし、トロテックのレーザーカッターを使ったことで)これまで制作した作品に共通する『オリジナルであること』『アナログで作った形の再現性』が特に活きた衣装に仕上がったと思います。また前回の取材時の作品のような繊細さとは違う、2WAY生地ならではの生々しさ、皮膚感、動きの再現性が出せました。

課題としては、熱で溶けた断面が肌に密着すると不快感に繋がることが分かりました。したがって裏地処理など、肌に触れない工夫が必要だと思いました。実際の衣装はパワーネットを裏に充てていましたが、薄くて不十分だったようです。

課題はありましたが、今回、初めて複数人数の衣装制作にレーザーカッターを使い、改めて作業効率の良さを実感しました。精密さとスピードのおかげで今回の衣装が成立していると思います」

ダンサー 黒須 育海さんのコメント

①   デザイン面のメリット

市販に売られていない生地がオリジナルで作れている点が良いです。またカットする穴のデザインや配置を、アナログで決めた線を忠実に再現できる点が興味深かったです。

これ(レーザーカット)を手ではできないだろうけれど、手で描いた線がそのままカットされるのがすごいです。

②   素材と技術の相性

ストレッチの強い化学繊維 (ポリエステル)の生地を加工することで、体の動きに密着したテキスタイルになっています。結果、繊細な動きも生地の皺に邪魔されることなく肌と一体化したような衣装の仕上がりになっているのが良いです。さらにレーザーでカットすることで、裁ち端が溶けて始末がされて、強度的にも激しい動きに耐えてくれました。

①   作業時間の短縮

大量のカットを人の手でやることの時間や手間を考えると、レーザーカッターを使うことで、現実味のある価格でオリジナルのものを作ってもらえた点も助かりました。

②   課題

②のメリットでもある熱で端が溶けたため、直接肌にふれたときに「チクチク」したことが残念でした。

③   客席からの反応

衣装が世界観を作る手助けになっていました。

カメラマン bozzoさんのコメント

①   初見の印象

デザインの奇抜さから「他で見たことのないもの」と感じ、「どうやって作ったんだろう?」という疑問が沸きました。特に穴に不規則な粗密があるので、(最初は)手で切ったのではないかと思っていました。

②   レーザーカッターの使用を知った後の印象

最先端の技術を使っているにもかかわらず、表現しているのはよりプリミティブなものだという点が面白いです。「こういうものが作りたい」という目的があっての道具の使い方をしています。布の選択も然り。

③   今後の展開について

同様の手法で進化形が作れそうだと思います。いわゆるファッションとは違う切り口で広げていってほしいと思っています。


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また、レーザーの熱により繊維が溶着し、切断面のほころびを防ぐので、カット後にほつれの始末が要りません。特にポリエステルやナイロンを含んだ合成繊維はレーザーと好反応です。

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