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フラットベッドレーザーとガルバノレーザーの違いについて

彫刻およびマーキング用レーザー加工機は、2種類の設計からお選びいただけます。フラットベッドレーザー(レーザープロッターとも言います)とガルバノレーザーです。これからご説明する内容を、各種レーザーを使うべき場面の判断にお役立てください。

下記の動画では、2つの機種構造に関する原理をご覧いただけます:

彫刻およびマーキングの用途

https://www.troteclaser.com/static/images/knowledge/FAQs/laser-plotter-vs-galvolaser/2-flatbed-engraving.jpg

フラットベッドレーザー:

フラットベッドレーザーは、精密なアートワークや平面の大判彫刻など、高い精度が必要とされる用途に適しています。

また、フラットベッドレーザーは、用途、材料、オブジェクトサイズにおいて汎用性が高いため、多目的な用途で購入されることがほとんどです。

https://www.troteclaser.com/static/images/knowledge/FAQs/laser-plotter-vs-galvolaser/2-galvo-engraving.jpg

ガルバノレーザー: 

ガルバノレーザーは、コードやシリアル番号のマーキング、またはジュエリーなどの小物や電子部品への複雑なデザインといった、高速マーキングを必要とする用途に好んで使用されます。

ガルバノレーザーは、製品性能を最大限活かす特定用途向けに購入されることが多くあります。

備考:焦点許容範囲の大きいガルバノレーザーは、100%平面ではない製品を扱う際に素晴らしい力を発揮します。例:工具、ジュエリー、時計、機械部品、医療用インプラントおよび医療機器、販促品。3Dオブジェクトへのマーキング/彫刻(オブジェクトを回転させなくても可能)、内側のマーキングもできます。こうした点からも、フラットベッドレーザーに次いでガルバノレーザーを揃えるのは理想的といえます。

カット用途

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フラットベッドレーザー: 

フラットベッドレーザーは、レーザー光が常に材料に対して垂直に照射されるように(フライングオプティクス)設計されています。この設計によって、特に厚い素材(例:アクリル、MDF、木材)の切断面を確実に、まっすぐ加工できるようになります。非の打ち所なくまっすぐな断面が高品質と精度の証です。レーザーカットをした部品の組み合わせを間違えてはならないといったことが、状況によって必要な場合もあります。

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ガルバノレーザー: 

カットスピードに関して言えば、ガルバノレーザーの主なメリットです。そのメリットが特に活かせるのは、紙やボール紙、アルミ箔、薄い二層板などを扱う場合です。用途によっては、フラットベッドシステムの10~約65倍の速度を達成できます。しかし、マーキング面積の位置によっては、ビームと材料が作る角度が意図したものより大きく/小さくなることがあります。厚い材料の場合、この切断面の傾斜をはっきりと目視できます。

つまり、主な違いは加工機の設定と試運転の速度にあります。フラットベッドレーザーは遅めではありますが、広めの加工エリアで精度をもたらすことができ、特定の用途に適しています。一方、ガルバノレーザーは、精度と速度が肝心な小さめのエリアの高速彫刻に優れています。2種類のうちどちらを選ぶかについては、彫刻ジョブ個別の要件によります。しかし、以下に示すように、考慮すべき点は他にもあります:

加工エリア

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フラットベッドレーザー:

通常、フラットベッドレーザーの加工面は、ガルバノレーザーのものより大きくなります。トロテック・レーザー加工機は、87×126インチという大きな加工エリアを備えています。大きな部品や大量の小さな部品を機械加工エリアに挿入してレーザー彫刻やカットを施すことが可能です。加工エリアの大きさはマシンの大きさによって制限されます。マシンが大きければ加工エリアも広がります。パススルーがあるモデルの場合、加工エリアよりも大きな部品を挿入することもできます。

https://www.troteclaser.com/static/images/knowledge/FAQs/laser-plotter-vs-galvolaser/4-galvo-working-area.jpg

ガルバノレーザー: 

Trotecのガルバノレーザーは、ファイバーレーザーで310x310 mm、CO2レーザーで535x535 mmのマーキング面積を備えています。これはレーザーヘッドのマーキング面積だけを対象にした値です。ガルバノレーザーをレーザーワークステーションの軸システム(X、Y)に設置することで、加工エリアを約1300x450 mmまで拡大することが可能です。ガルバノレーザーは筐体なしでも使用できます。パススルーあるいは取り外し可能なサイドパーツを持つ筐体があっても無くても、巨大な部品にマーキングを施すことができます。

製作環境と速度

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フラットベッドレーザー:

通常、フラットベッドレーザー(またはレーザープロッター)はスタンドアロンの装置として使用します。つまり、他の製作機械とは常に独立して稼働することになります。レーザー加工機に投入した材料をそこで加工して取り除いた後は、さらに加工するか、製品によってはそのまま販売します。加工時間は用途に応じて異なります。数秒で完了するジョブもあれば、数時間要するものもあります。1人のオペレーターが複数台のマシンを操作するのもよく目にします。1台のマシンでジョブを処理中に別のマシンで読み込みをする、部品を取り外すといった具合にです。

https://www.troteclaser.com/static/images/knowledge/FAQs/laser-plotter-vs-galvolaser/5-galvo-environment.jpg

ガルバノレーザー:

ガルバノレーザーは加工速度が速く、個々のタスクを数秒で完了します。本機は万能で、スタンドアロン型、半自動型、完全一体型の装置に対応できます。迅速なマーキングのための手動ローディング、ワークフローの統合を強化するための半自動化、サイクルタイムの短縮と自動を最大化するための完全統合システムなど、さまざまなバリエーションが多様な製作ニーズを提供しています。新しい部品の安定供給を確保することが第一要件です。ベルトコンベアやハンドリングシステムを使って自動化することが可能であり、製作フローを最適化し、アイドル時間を最小限に抑えます。

様々な設定

https://www.troteclaser.com/static/images/knowledge/FAQs/laser-plotter-vs-galvolaser/6-flatbed-configuration.jpg

フラットベッドレーザー: 

最適な結果を得るためには、各用途に応じた構成が必要です。レンズ(各種の焦点距離)および加工テーブルは、結果に大きく影響します。フラットベッドレーザーは、用途に合わせて柔軟に素早く対応できます。これは、さまざまな彫刻作業やカット作業のひとつひとつを行う際に、圧倒的なメリットとなります。

https://www.troteclaser.com/static/images/knowledge/FAQs/laser-plotter-vs-galvolaser/6-galvo-configuration.jpg

ガルバノレーザー:

ガルバノレーザーは、個々のマーキングからフルオートの製造ラインまで、最適な用途に合わせた調整が可能です。ERPシステムと動的コンテンツマーキングとの統合(例:変数データ、シリアル番号、タイムスタンプ)もシームレスに行えます。手動操作から高度な自動化まで生産性を向上させ、マーキングプロセスを合理化し、スループット時間を短縮します。

フラットベッドレーザーまたはガルバノレーザーについて詳しい情報を得るには。

当社のレーザー専門家が、レーザー加工機の違い に関するお客様からのご質問に喜んでお答えします。お客様の用途に最適なレーザー機種を選ぶお手伝いをいたします。

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