表紙を写真彫刻した
メニューブック

レーザー加工機で、表紙の二層板に写真を彫刻したメニューブックを作ってみましょう。


材料

  • ピンクと白の二層板(表面の薄い層がピンク色のアクリル):厚さ1.6mm 
  • 黒と白の二層板(表面の薄い層が黒、裏面に粘着テープが付いているアクリル):厚さ0.5mm
  • メニューブックを留める部品(ピンタイプ、ネジタイプなど)
  • 綴じるメニュー

※このサンプルでは、TroLase(L662-206 Pink/WhiteLT402-202 Black/White)のアクリルを使用していますが、日本ではTroLaseを含む商材の販売はしておりません。トロテックの商材について詳しくは下記をご覧ください。
Trotec Materials(英語)

使用機種

  • Speedy 360 レーザー加工機
  • 80W
  • 1.5インチレンズ
    ※他のSpeedyシリーズ機種でも対応可能です。
    ※写真の細かい彫刻を施すため、焦点距離の短い1.5インチレンズの使用を推奨します。

アクセサリー

  • バキュームテーブルとアクリル カッティング グリッド

※カットの仕上がりを良くするために、カッティングテーブルの使用をお薦めします。


ステップバイステップ

ステップ1:表紙の作成

先ず表紙のデザインデータを用意します。このサンプルのデザインを使用する場合は、ページ下のデザインPDFをダウンロードして、表紙デザインのファイル(Photoengraving_TroLasePink.pdf)をグラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。オリジナルの場合は、彫刻したい写真をグラフィックソフトに配置して、デザインデータを作成します。

※レーザー彫刻に適した写真については、「写真をレーザー彫刻するヒント」をご覧ください。

印刷のデータ出力設定

デザインデータが完成したら、グラフィックソフトの印刷→プリンターからTrotec Engraverを選択し、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記の設定を行います。このJobControl(ジョブコントロール)プリンタードライバーの設定で、写真モードに関連した機能を選択することによって、写真彫刻をサポートしたレーザー加工用データに出力できます。

設定が完了したら最後に印刷を押して、JobControlレーザーソフトウェアにデータを出力します。

印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定

印刷設定 (加工オプション)

加工モード 解像度 カットライン
写真を最適化 600 dpi なし
ハーフトーン調整 その他
ディザ生成 高度なジオメトリ
最初に内部ジオメトリ

ステップ2:パラメーターの設定(表紙)

JobControlレーザーソフトウェアを起動し、ステップ1でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。次にJobControl画面のメニューバーから「設定」→「材料テンプレートの設定」を開いて、下記のパラメーターを設定します。

カラー 加工の種類 パワー(%) スピード(%) ppi/Hz
彫刻 CO2 50 80 600
カット CO2 6 5 1000
カット CO2 60 1.2 1000
パス(繰返し) エアアシスト Z Offset アドバンス
1 on 1 mm -
1 on - -
1 on - -

加工のポイント

  • 彫刻は下から上へ加工するよう設定すると、塵やカスがよく吸引されるので、仕上げのクリーニング作業が簡単です。設定方法:JobControl画面のメニューバーから「テンプレート」→「テンプレートの設定」の「開始位置」で「bottom」を選択します。
  • カットはJobControlの標準値を使用します。

※パラメーター設定は、レーザー加工機のモデルやレーザー出力によって異なります。また、加工する材料の材質によっても異なります。最適な値を見つけ出すために、様々なパラメーター値でテストすることをお薦めします。

※パラメーター値は、トロテックの加工商材用レーザーパラメーターも参照できます(ただし、日本では商材を販売していません)。


ステップ3: レーザー加工(表紙)

保護紙をピンクの二層板から剥がします。レーザー加工機で彫刻(パラメーターの黒)とカット(パラメーターの赤と青)を行います。

材料を加工テーブル上にセットします。次にAtmos集塵脱臭装置 のスイッチを入れて(連動設定の場合は不要)、最後にフォーカスツールとレーザー加工機の操作パネルでZ軸(高さ)の焦点距離を位置決めしたら、レーザー加工を開始します。


ステップ4:ひし形模様のパーツ

このサンプルではアイキャッチとして、違う種類の二層板にひし形模様をレーザー加工で表現し、表紙に組合せるデザインにしました。ステップ1でダウンロードしたデザインPDF*の1ファイル(RhombicPattern.pdf)を、グラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。グラフィックソフトの印刷→プリンターからTrotec Engraverを選択し、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記の設定を行います。

印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定

印刷設定(加工オプション)

加工モード 解像度 カットライン
標準 600 dpi なし
ハーフトーン調整 その他
カラー -

ステップ5:レーザー加工(ひし形模様)

保護紙をはがして、黒と白の薄い二層板を加工機にセットします。レーザー加工用にデータ出力したひし形模様のジョブをJobControl(ジョブコントロール)のプレート上に配置します。次にJobControlの「材料テンプレート」を開いて下記のパラメーターを設定し、下から上への彫刻ジョブ、次にカットジョブを実行します。

*デザインPDFの黒を彫刻すると、二層板の黒い表層が削られて二層目の白が見えるデザインです。

重要なポイント

加工品のサイズが小さいため、吸引力の強さが重要になります。加工テーブル上の空きスペースを紙などの別の材料で覆い、加工テーブルの吸引力をアップしてください。

パラメーター設定

カラー 加工の種類 パワー (%) スピード (%) ppi/Hz
彫刻 CO2 60 80 600
カット CO2 30 1.5 1000
パス(繰返し) エアアシスト Z Offset アドバンス
1 on 1 mm 高品質
1 on - -

ステップ6:仕上げ

水で濡らして湿らせた布で、加工した2つの二層板の表面とカット面を拭いて綺麗にします。ひし形模様の二層板裏面の粘着テープを剥がして、ピンクの二層板に貼り付けます。メニューを足して、レーザーカットした穴を留め部品で表紙と一緒に留めます。これでオリジナルのメニューブックが完成です。

ヒント

メニュー用紙もプリントして、レーザーでカットできます。アウトラインのカットが必要なデザインなら、トロテックのJobControl® Vision(ジョブコントロール・ビジョン)を使えば、印刷物の輪郭を綺麗に、そして精細にカットして抜くことができます。


バリエーション

サンプル写真のように、木材やアクリルグラスなど色々な材料に写真彫刻をアレンジして素敵なメニューブックを作りましょう。


ダウンロード

デザインPDF

※デザインPDFは、CorelDRAWまたはIllustratorのグラフィックソフトウェアで開いてください。