トロテックのRuby製品開発チーム
インタビュー

~製品開発の秘話とローンチに至るまで~

公開日: 15.10.2020

新しいソフトウェア「Ruby(ルビー)」の開発について、トロテックの製品開発チームにインタビューしました。今回話を伺ったのは、戦略マーケティング統括責任者の アレクサンダー・ジョーカー(Alexander Jauker)さん、 Rubyのプロダクトオーナーであるアレクサンダー・シコースキー(Alexander Schikowski)さん、及びプロダクトマーケティングマネージャーのビアンカ・マッタイ(Bianca Matthäi)さんです。

―アレクサンダーさん、Rubyのアイデアを思いついたのはいつですか?

アレクサンダー J: 約10年前になります。私達がある展示会に参加した時、重要なお客様方とじっくり話す機会がありました。展示会が終了したその日の夜、トロテックのCEOであるアンドレア・ペンツ(Andreas Penz)と二人で、現在のソフトウェアとプリンタードライバーを使用したワークフローがお客様にとって、決して最善な方法ではないのではないかと議論しました。なぜならレーザー加工をするのにとても手間がかかると思ったのです。そこで、これは本当の話ですが、二人でレーザーの新しいソフトウェアを開発する構想をナプキンに書き込みました。その後、そのアイデアを具体化するのに数ヶ月かかりました。それは、今までのようにレーザー加工機の開発だけを重視するのではなく、アイデアから完成品までの全てのワークフローを重視するという考え方に変わったからです。

―Rubyの開発を始めたのはいつですか?

アレクサンダー J: 開発の準備をするのにかなりの時間がかかりました。 2016年に開いた会議で、最初のリリースを2020年に行うことを約束したのですが、正直なところ、この約束を果たせるかは分かりませんでした。私達は、ソフトウェアセンター開発チームをゼロから立ち上げ、チームを大幅に拡大してきました。3年前にRubyのソフトウェアのアーキテクチャを作り始め、機能の開発にも取り組んできました。こうして、今 Rubyのベータ版をリリースするという目標が達成できたことを非常に誇りに思います。そしてもちろん、これはRubyの始まりにすぎません。今後、毎年数回のアップデートをリリースし、更に発展し続けていきます。 Rubyの可能性は計り知れません。

―ありがとうございます。では次に、もう一人のアレックスさんに話を聞いてみましょう。アレックスさん、あなたがTrotec Rubyのプロダクトオーナーですね。ソフトウェアのRubyという名前の由来は何ですか?

アレクサンダー・シコースキー: 中々興味深い質問ですね。実は、トロテック各国の支社を巻き込んで、ネーミング・コンテストを実施しました。多くの応募があり、ランキングを作りました。Rubyはランキングのトップでした。Rubyはただの製品名ではなく、トロテックにぴったりの名前なのです。その理由として、先ずルビーレーザーは、1960年に世界初のレーザーとして誕生したレーザーであり、この分野で技術のスタンダードです。トロテックも同様に、レーザー加工業界のスタンダードを確立しました。2番目の理由は、ルビーとは必要なもの全てが備わっていて、リリースされる度に研ぎ澄まれていく宝石のようなソフトウェアだからです。最後に、これは本当に偶然なのですが、トロテックのカラーコードと同じだったのです。

―なるほど、確かにRubyはぴったりな名前ですね。

―Rubyがお客様のペイン(悩み)を解決すると確信するのはどうしてですか?

アレクサンダー・シコースキー: これは私達が製品開発する時に真っ先に自問していることです。お客様は何を成し遂げたいのか?ペイン(悩み)とゲイン(望み)は何か?また、お客様はどのような仕事をしているのか?これらの質問を問うことからRubyの開発が始まりました。そして、実情を深く理解するために、トロテックユーザーにも協力していただき、大きな科学機関のネットワークにも協力してもらいました。 例えば、MIT(マサチューセッツ工科大学)、ポツダム大学からオーバーエスターライヒ州の応用科学大学といった機関です。 様々なプロジェクトを通して、使い勝手、デザイン、ワークフロー、デジタルトランスフォーメーションの概念を開発しました。

―素晴らしいですね。とてもプロフェッショナルですね。最後にビアンカさんにお伺いします。2020年に新しいソフトウェアをローンチすることになった状況を教えてください。

ビアンカ・マッタイ: 何から話しましょう。トロテックは新しい機械をローンチすることは慣れています。一方、ソフトウェアは初めての経験です。また、皆さんもう聞き飽きてしまったかもしれませんが、コロナの影響もありました。私達がクローズドベータ版のリリースを予定していたのは4月で、ちょうどロックダウンの開始後4週間が経過した頃でした。そこで、会議を開き、クローズドベータ版のリリースの時期を遅らせるべきかどうか話し合いました。出した結論は、この時期だからこそRubyを市場に出すことが大切だということです。デジタルコラボレーションを実現し、いつでも、どこでも操作を可能にしつつ、製品を作ることができるRuby。どんな状況でも、予定通りローンチをするべきだと思いました。もちろん、毎日コロナ禍の制限が変わる中での、写真撮影やビデオ制作は大変でした。でも、このような難しい状況を乗り越えて、本日無事Rubyのローンチができたことをとても嬉しく思います。しかし本日が終地点ではありません。これは一つのマイルストーンに過ぎません。私達には、お客様に届けたいRubyの新しいアイデアがたくさんあるのです。今後、数ヶ月先まで、ビデオを制作したり、無料トライアルアクセスを実現したり、やるべきことはふんだんにあります。

―トロテックでは、新しい取り組みが数多く行われているようですね。ありがとうございました。

ビアンカ・マッタイ: はい、その通りです。こちらこそありがとうございました。


Alexander Jauker
Head of Strategic Marketing at Trotec,
working for Trotec since 2008

アレクサンダー・ジョーカー
トロテックの戦略マーケティング統括責任者、
2008年よりトロテックに在籍。

Alexander Schikowski
Product Owner of Ruby,
working for Trotec since 2015

アレクサンダー・シコースキー
Rubyのプロダクトオーナー、
2015年よりトロテックに在籍。

Bianca Matthäi
Product Marketing Manager,
working for Trotec since 2018

ビアンカ・マッタイ
プロダクトマーケティングマネージャー、
2018年よりトロテックに在籍。

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