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ボールペン・ディスプレイ

ボールペンを飾るためのディスプレイを作ってみましょう。
ディスプレイしたいペンのサイズにこのサンプルのデザインデータを調整すれば簡単に作れます。

アクリルとMDFから作ったボールペン・ディスプレイ

準備

材料

このサンプルの材料は、トロテック・レーザー(オーストリア本社)が販売しているレーザー加工用の材料「トロテック商材」を使用しています。

※トロテック商材は日本で販売しておりません。類似品をご利用ください

使用機種
  • Speedy 400
  • 100W
  • 2.0インチレンズ

※他のSpeedyシリーズの機種でも加工できます。

アクセサリー

加工テーブル

  • MDF用:アルミニウム カッティング グリッド
  • アクリル用:アクリル カッティング グリッド、またはアクリル カッティング ブレード

ステップ・バイ・ステップ

ボールペン・ディスプレイの印刷データ出力設定画面
ステップ 1

ステップ1:デザインデータの出力

このページ下のデザインデータ(cdr/pdf)をダウンロードして、グラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。ディスプレイに入れたいペンとデザインデータのサイズや形状を確認してください。ボールペンのクリップ部分は楕円形でデザインし、様々なクリップサイズのペンに対応できるようにしてありますが、必要であれば、ペンのサイズや形状に合わせてデータを変更します。

次にデザインデータをレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力します。グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択し、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷を押して、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータを出力し、ジョブファイルを作成します。

印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定

印刷のデータ出力設定

印刷設定(加工オプション)
加工モード 解像度 カットライン
標準 500 dpi なし
ハーフトーン調整 その他
モノクロ  -
ステップ 2

ステップ2:レーザー加工

JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPCモニターに表示し、ステップ1でデータ出力したジョブをJobControl画面のプレート上に配置します。次にJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。

パラメーター設定

材料 カラー 加工の種類 パワー (%) スピード (%)
MDF カット CO2 100 0.5
アクリル カット CO2 95 1
フィルムシール カット CO2 17 2
周波数 (ppi/Hz) パス(繰返し) エアアシスト Zオフセット アドバンス
1000 1 on - -
1000 1 off - -
1000 1 off - -

材料毎に加工していきます。加工テーブルと加工する材料をレーザー加工機にセットしたら、フォーカスツールと加工機本体の操作パネルで焦点距離の位置決めをしてレーザー加工します。

先ず加工テーブルにはアルミニウム カッティング グリッドをセットしてMDFをカットします。次にアクリルをカットします。材料の裏面にあたるレーザー光の反射(バックリフレクション)を最小限にするため、加工テーブルにはアクリル カッティング グリッド、またはアクリル カッティング ブレードを使用します。最後にフィルムテープをカットしてロゴを作ります。

ヒント

1)このサンプルのパラメーターは、JobControlに標準設定されている材料データベースの値を使用しています。材料データベースのパラメーターは下記ページからダウンロードできます。
レーザーパラメーター

パラメーターは、加工する材料の材質・色、そしてレーザー加工機の機種やレーザー出力(W)によって異なります。仕上がりの良い最適な加工を検出するために、様々なパラメーターテストをお薦めします。

2)レーザー加工による焦げを抑えたい場合は、MDF材の表面と裏面にマスキングテープを貼って加工してください。

3)加工テーブルの種類は、用意できればMDFにはアルミニウム アクリル カッティング グリッド、アクリルにはアクリル カッティング グリッド、またはアクリル カッティング ブレードの使用をお薦めします。これらのテーブルを使うと、材料の裏面にあたるレーザー光の反射を最小限に抑えることができ、仕上りが良くなります。ハニカム カッティング テーブルの使用でも加工できますが、仕上りに影響がでる場合は、ある程度高さのある物を加工テーブル上に置いて、材料とテーブルの間に空間を作るとレーザー光の反射を抑えることができます。

ボールペン・ディスプレイのイーゼル(脚)
ステップ 3

ステップ3:組み立て

レーザー加工が終了したら、水で湿らせた布で各パーツに付着したホコリ等を拭き取ります。

2枚のMDFを接着剤で組み合わせて、その上に加工したアクリル板を取り付けます。ボールペンを挿入するためのカット部分が一致するように確認しながら3枚を接着してください。

ディスプレイをテーブルに置く場合は、写真のようにディスプレイを支えるイーゼル(脚)を後ろ側に取り付けましょう。

カットしたロゴのシールをアクリルに貼り付けます。ディスプレイするボールペンを入れて完成です。

laser engraving machine applications

もっとアイデアをプラス!

フィルムシールの代わりに、アクリルに直接ロゴを彫刻してもよいでしょう。

Speedyシリーズ
名入れに最適なレーザー加工機です。

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