コルク・ピンボード

オリジナルのピンボードの作り方をご紹介します。
レーザーでコルク材に彫刻とカットをして、裏面にMDFを取り付けたら完成です。

コルク・ピンボード

準備

材料
  • コルク材:600 x 300mm、厚さ3mm、1枚
  • MDF:600 x 300mm、厚さ6mm、1枚
  • 両面テープ
  • 空いている加工テーブルのエリアを覆う材料(紙など)

このサンプルの材料は、トロテック・レーザー(オーストリア本社)が販売しているレーザー加工用の材料「トロテック商材」を使用しています。

※トロテック商材は日本で販売しておりません。類似品をご利用ください。

使用機種

※他のSpeedyシリーズのモデルでも加工できます。

アクセサリー

ステップ・バイ・ステップ

コルク 6mmの印刷設定
ステップ 1

ステップ1:コルクのデザインデータ出力

このページ下のデザインファイルをダウンロードして、cdrかpdfファイルをグラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。

 次にデザインをレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力します。コルク用のデザインを選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。このデザインには2種類のグレーカラーを使って彫刻部分が描かれているので、印刷設定のレリーフモードを選択して一度に2種類の彫刻を行います。彫刻の濃さとグレーカラーの調整方法は、グレースケールマトリックスをご参照ください。

設定が完了したら最後に印刷のOKを押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。

印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定

印刷のデータ出力設定

印刷設定(加工オプション)
加工モード 解像度 カットライン
レリーフモード 333dpi なし
ハーフトーン調整 その他
カラー 高度なジオメトリ

ヒント

微細な彫刻を必要としない場合は、333dpiなどの低い解像度で加工できます。高解像度の彫刻は加工時間がかかるので、人の目で区別がつかない程度の彫刻なら解像度を落として、加工時間を短くして節約します。

レーザーでコルクを彫刻
ステップ 2

ステップ2:コルクのレーザー加工

コルク材を加工テーブルの上にセットします。吸引力の効果を上げるために、空いているスペースに紙などを置いて加工テーブルを覆います。コルク材には、穴の大きい7mm径のショートノズルを使います。

次にJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ1でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。

パラメーター設定:彫刻

カラー 加工の種類 パワー(%) スピード(%) 周波数(ppi/Hz)
彫刻CO2 50% 70% 500
パス(繰返し) エアアシスト Zオフセット アドバンス
1 ON 0mm 高品質

パラメーター設定:スクラッチング

カラー 加工の種類 パワー(%) スピード (%) ppi/Hz
カットCO2 12 4 1,000
パス(繰返し) エアアシスト Zオフセット アドバンス
1 ON +9 mm -

パラメーター設定:カット

カラー 加工の種類 パワー(%) スピード(%) ppi/Hz
カットCO2 60 1 1,000
パス(繰返し) エアアシスト Zオフセット アドバンス
1 ON 0mm -

ヒント

コルクの加工では、加工テーブルの周囲を注意して覆ってください。開いている箇所を覆うことで、加工精度を上げることができ、カット中の火花を抑えることができます。

※パラメーターは、加工する材料の材質や色、そしてレーザー加工機の機種やレーザー出力(W)によって異なります。仕上がりの良い最適な加工を検出するために、いくつかのパラメーターでテストすることをお薦めします。

MDF 6mmの印刷設定
ステップ 3

ステップ3:MDFのデザインデータ出力

コルクボードを安定させるために裏面にMDFボードを取り付けます。このMDFはフックなどで簡単に壁に引っ掛けられるようにコルクボードより少し小さいサイズに設計されています。

ダウンロードしたデザインファイル(cdrかpdfファイル)を再びグラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。

次にデザインをレーザー加工機用データ(=ジョブ)に出力します。MDF用のデザインを選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。設定が完了したら最後に印刷のOKを押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。

印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定

印刷のデータ出力設定

印刷設定(加工オプション)
加工モード 解像度 カットライン
カットジョブ 1000dpi なし
ハーフトーン調整 その他
カラー 高度なジオメトリ
レーザーでカットしたMDF
ステップ 4

ステップ4:MDFのレーザー加工

MDFを加工テーブルの上にセットします。

次にJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ1でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。

パラメーター設定 カラー 加工の種類 パワー (%) スピード (%) 周波数(ppi/Hz)
カット カットCO2 90 0.4 1,000
パス(繰返し) エアアシスト Zオフセット アドバンス
1 ON 0mm -

このパラメーターは、JobControl®の材料データベースに標準設定されているMDF、厚さ6mmの値を使用しています。

コルクのカット面を布で拭いてクリーニング
ステップ 5

ステップ5:仕上げ

カットした断面を水で湿らせた布で拭いてきれいにします。最後にMDFをコルクの裏面に取り付けて完成です。

コルクに施した細かいレーザー彫刻

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