木製ナプキンリング

レーザーカット技法の一つ、曲げ加工を応用して、木材からナプキンリングを作ってみましょう。

ランチョンマットとナプキンリングのテーブルデコレーション

準備

材料
  • 薄い二層板:610 x 305 mm、厚さ0.2 mm
  • べニア・ウォールナット合板1枚:600 x 300mm、厚さ3mm
  • 加工テーブルを覆う材料(紙など)

このサンプルの材料は、トロテック・レーザー(オーストリア本社)が販売しているレーザー加工用の材料「トロテック商材」を使用しています。

※トロテック商材は日本で販売しておりません。類似品をご利用ください。

使用機種
  • Speedy 360
  • 120 Watt
  • 1.5インチレンズ
  • ショートノズル:口径3mmと口径7mm

※細かいデザインのカットのため、1.5インチレンズを推奨します。

Speedyシリーズの他の機種でも加工できます。

アクセサリー

加工テーブル

  • バキュームテーブル + ハニカム カッティングテーブル(木材用)
  • バキュームテーブル + アクリル カッティング グリッド(アクリル用)

ステップ・バイ・ステップ

ステップ 1

ステップ1:木材のデザインデータ出力

このページ下のデザインファイル(cdr/pdf)をダウンロードして、グラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。

次に木材のデザインデータ(Wood Veneer Walnut)を選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。

印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定

印刷のデータ出力設定

印刷設定(加工オプション)
加工モード 解像度 カットライン
カットジョブ 1000dpi なし
ハーフトーン調整 その他
カラー

高度なジオメトリ

最初に内部ジオメトリ

設定が完了したら最後に印刷のOKを押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。

ヒント

他の曲げ加工パターンについてはこちら↓
曲げ加工のカット技法

曲げ加工用にレーザーで木材をカット
ステップ 2

ステップ2:木材のレーザー加工

バキュームテーブルの上にハニカムカッティングテーブルをセットし、ヘッド部分には口径3mmのノズルを取り付けます。ウォールナット合板を加工テーブルの上に置き、空きスペースがあれば、バキュームテーブルの吸引力を高めるために、紙などの他の材料で加工テーブルを覆います。

次にJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ1でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。

パラメーター設定

カラー 加工の種類 パワー (%) スピード (%) 周波数(ppi/Hz)
カット CO2 100 1.2 1,000
パス(繰返し) エアアシスト Zオフセット アドバンス
1 On 0mm -

ヒント

正しいノズルの選択もレーザーの仕上りに影響します。詳しくはこちら↓
適切なノズルの選び方

※パラメーターは、加工する材料の材質や色、そしてレーザー加工機の機種やレーザー出力(W)によって異なります。仕上がりの良い最適な加工を検出するために、いくつかのパラメーターでテストすることをお薦めします。

二層板の印刷設定画面
ステップ 3

ステップ3:二層板のデザインデータ出力

このページ下のデザインファイル(cdr/pdf)をグラフィックソフト(CorelDRAWまたはIllustrator)で開きます。

次に二層板のデザインデータ(TroLase Foil white/black)を選択し、グラフィックソフトの印刷でプリンター「Trotec Engraver」を選択、環境設定をクリック、出力設定タブを表示して下記を設定します。

印刷 > Trotec Engraver > 環境設定 > 出力設定

印刷のデータ出力設定

印刷設定(加工オプション)
加工モード 解像度 カットライン
ベクタージョブ 1000dpi なし
ハーフトーン調整 その他
-

高度なジオメトリ

最初に内部ジオメトリ

設定が完了したら最後に印刷のOKを押すと、JobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアにデータが出力され、自動でジョブが生成されます。

二層板をレーザーカット
ステップ 4

ステップ4:二層板のレーザー加工

ハニカムカッティングテーブルを外し、バキュームテーブルの上にアクリル カッティング グリッドをセットします。ヘッド部分には口径7mmのノズルを取り付けます。二層板を加工テーブルの上に置き、空きスペースがあれば、紙などの他の材料で加工テーブルを覆います。

次にJobControl(ジョブコントロール)レーザーソフトウェアをPC画面に表示し、ステップ3でデータ出力したジョブをJobControlのプレート上に配置します。それからJobControlの「材料テンプレート」を開いて、下記のパラメーターを設定します。パラメーターの設定後、レーザー加工を開始します。

パラメーター設定

カラー 加工の種類 パワー (%) スピード (%) 周波数(ppi/Hz)
カット CO2 20 1.0 1000
パス(繰返し) エアアシスト Zオフセット アドバンス
1 On 0mm -

ヒント

薄い二層板の加工面を平らの状態に保つために、加工中のバキューム力に気を付けましょう。

※パラメーターは、加工する材料の材質や色、そしてレーザー加工機の機種やレーザー出力(W)によって異なります。仕上がりの良い最適な加工を検出するために、いくつかのパラメーターでテストすることをお薦めします。

木製ナプキンリングの組み立て
ステップ 5

ステップ5:仕上げ

加工した二層板と木材を水で濡らした布で拭いてクリーニングします。ナプキンに削りカスが付かないように、裏面も拭いてください。

木材を平らにし、二層板の下半分を写真のように曲げ加工した木材に接着します。接着剤がはみ出した部分は、ナプキンにつかないようにクラフトナイフ等を使って取り除きます。

最後にリングのカタチに丸くして、写真のように円形コネクターで止めます。

ランチョンマットとナプキンリングのテーブルデコレーション

もっとアイデアをプラス!

パーティやウェディングレセプションなどのテーブルコーディネーションに合わせて、他の種類の木材や別の色の二層板で製作してみましょう。

レース調にレーザー加工したランチョンマットとセットで手作りしてみてください。
ランチョンマットの作り方はこちら↓
ヴィンテージスタイルのテーブルデコレーション

Speedyシリーズ
名入れに最適なレーザー加工機です。

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